商品やサービスのプロモーションを目的に企業がYouTubeやFacebook、ニコニコ生放送などのライブ配信を自社のリソース(=人)でまかない、機材も自前で揃えたいという相談を受けるケースも少なくありません。
こうしたとき、どのような機材が必要で、どの機材を選択すれば良いのかのポイントを(連載第90回)、そして、それらの機材はどのぐらいのコストがかかるのかを「映像機材」編(連載第91回)、「音声機材」編(連載第92回)、「配信機材」編(連載第93回)のそれぞれで紹介してきました。
第90回記事でもお話をしたように、機材を選ぶ上で最初に考えておかなければならないのは「目標とするライブ配信のコンテンツ(内容)はどのようなものなのかを考える必要」があります。
今回のモデルケースは下記のようなものを想定しました。
・配信場所は会議室スペース
・トークが主体となるライブ配信
・演者は最大で4人
・カメラは「引き」と「寄り」の2台
・演者全員のマイクはピンマイク
・機材と機材をつなぐケーブルの最大長は5mまで
・複数(2つ以上)のプラットフォームでライブ配信
では、これらの機材を組み合わせ、機材を一式揃えると、最終的にどのぐらいの初期の機材コストがかかるのでしょうか。簡単ではありますが、試算してみることにしましょう。
一式揃えてみるとそれなりの初期コストはかかる
結論から申し上げると、映像機材、音声機材、配信機材、合計すると約75万円(74万5156円)かかります。詳細は以下です。
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