お買い得品の多い2.5インチSSD
SATA3.0(6Gbps)インターフェースの限界で、パフォーマンスは頭打ちになっている2.5インチSSDだが、秋葉原のPCパーツショップ店頭には、週末限定の特価品など、お買い得価格の製品がいっぱい。メインストレージだけでなく、データ用にも狙い目となっている。
1GB単価31.18円とコスパ抜群
Colorful「SL500」の320GBモデルが人気に
お買い得価格の2.5インチSSDのなかでも、ダントツに売れているというのが、Colorful「SL500」シリーズの容量320GBモデルだ。インテル製3D TLC NANDとSilicon Motion製SSDコントローラー「SM2258XT」を採用し、320GBで1万円を切る税込9980円(パソコンショップ アーク 12月25日時点)を実現。
1GBあたりの単価は、PNYや、Kingfast、KingSpecといった格安SSDの250GBクラスでも32.6円から35円程度になっているが、「SL500 320G」は31.1875円とお買い得感ある単価になっている。
「SL500」シリーズとしては、TLC NANDを採用する240GB(9000円前後)や640GB(1万9000円前後)、MLC NANDを採用する480GBモデル(1万6000円前後)を用意。各モデルでコントローラーやNANDが異なるので、要注意だが320GBのコスパが頭ひとつ抜きん出ている感じだ。
SL500シリーズスペック表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
型番 | SL500 240G | SL500 320G | SL500 480G(MLC) | SL500 640G | ||
容量 | 240GB | 320GB | 480GB | 640GB | ||
NAND | TLC NAND | Intel 3D TLC NAND | Intel 3D MLC NAND | Intel 3D TLC NAND | ||
コントローラー | SM2256 | SM2258XT | ||||
インターフェース | SATA3(6Gbps) 2.5インチ | |||||
シーケンシャル リード |
530MB/sec | 530MB/sec | 500MB/sec | 530MB/sec | ||
シーケンシャル ライト |
450MB/sec | 450MB/sec | 480MB/sec | 450MB/sec | ||
ランダムリード | 8万 IOPS | 5万 IOPS | 7万5000 IOPS | 7万5000 IOPS | ||
ランダムライト | 8万 IOPS | 7万5000 IOPS | 7万5000 IOPS | 7万5000 IOPS | ||
MTBF (平均故障間隔) |
150万時間 | |||||
保証期間 | 3年間保証 | |||||
実売価格 | 9000円前後 | 1万円前後 | 1万6000円前後 | 1万9000円前後 |
640GBモデルでパフォーマンスをチェック
ここでは容量640GBモデルの「SL500 640G」を使って、「SL500」シリーズのパフォーマンスをチェックしていこう。
「SL500 320G」と「SL500 640G」の公称スペックは、ランダムリード(4K)以外は同じ。ランダムリードは「SL500 320G」が5万IOPSと低く、「SL500 640G」は7万5000IOPSになっている。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i3-8100」 (4コア/4スレッド、定格3.6GHz、TDP 65W) |
マザーボード | ASUS「ROG STRIX Z370-F GAMING」 (Intel Z370 Express) |
メモリー | SanMax「SMD4-U16G48M-26V-D」 (DDR4-2666、8GB×2) |
グラフィックス機能 | Intel UHD Graphics 630 |
SSD | SAMSUNG「960 EVO 500GB」(NVMe 500GB) |
電源ユニット | Seasonic「SSR-750TD」 (750W、80PLUS Titanium) |
OS | Windows 10 PRO(64ビット) |
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