QWERTY以外の文字配列もある
さらに言えば、文字の配列もデファクトスタンダードであるQWERTYは決して効率のよい配列ではない(TYPEWRITERという文字を素早く打てるようにするためあえてこうしたとか、諸説あるが……)。
利用頻度の高いキーをホームポジション付近に集めるとか、母音と子音を左右に分けて交互撃ちできるようにした配列などが今でも開発されている。
DrovakやColemakといったモダンな配列のことを耳にした人もあるだろう。比較的古いDrovakはOS側でサポートされていることもあるが、それ以外の配列を使いたい場合は、自分でカスタマイズする必要がある。
OS側でキーマップを変える方法や、キーボードのマクロ機能を使って入れ替える方法があるが、自作キーボードならキーの配置はいかようにでも変更できる。Aのキーが左右に1つずつあっても良いのだ。
市販のキーボードはスタンダードなRow-Staggeredな配列が大多数。キー数を絞ったモデルもあるが、配列に関しては保守的な製品が多い。ISO Enter&テンキーなし、Aキー横がCtrlキーでスペースバー大きめが良いといったニッチな好みに応えてくれる製品が出るまでじっと待つのか……いや違う。好みの配列がなければ、好みの配列のキーボードを自作すれば良いのだ!
というわけで第1回はこれで終了だ。次回はキーボード自作に挑戦するが、難度の低いところから攻めて行く予定だ。
この連載の記事
-
第4回
PCパーツ
カスタムキーマップで自作キーボードを自分の分身とする -
第3回
PCパーツ
オープンソース系自作キーボード「Iris」のビルドに挑戦 -
第2回
PCパーツ
自作キーボード用パーツをそろえて、お手軽自作に挑戦 -
PCパーツ
KTUの自作キーボー道 - この連載の一覧へ