定格でもGTX 1080に肉薄する性能
それでは実ゲームベースのベンチマークで比較してみよう。まずは「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」の公式ベンチマークを使用する。画質設定は“最高品質”とし、ベンチ終了時に示されるスコアーのほか、テスト中の平均fpsも比較する。
FF14の描画エンジンはGeForceに非常に有利である一方、Radeonとは相性が悪いためVega 56のスコアーが低いのは驚くに値しない。FF14だけ見ればGTX 1070でもRadeonに十分対抗できるパワーはあるが、GTX 1070Tiでさらにダメ押しといった印象だ。Founders EditionもColorful製も定格使用であってもGTX 1080にかなり近く、OCすれば“ほぼGTX 1080並”になることが確認できた。
続いてはヒーロー系FPS「Overwatch」でチェックする。マップ“King's Row”におけるBotマッチを遊んだ際のフレームレートを「Fraps」で計測した。画質は“エピック”、レンダー・スケールは100%に固定している。
手動計測なので誤差があるが、OCしない状態ならGTX 1080>GTX 1070Tiになること、さらにGTX 1070TiをOCすれば、GTX 1080と同等以上の性能になる点が確認できた。
定格状態ならFounders EditionとColorful製のカードに大きな差はないが、OCするとPower Limitを132%まで上げられるColorful製のカードの方が伸びている。価格次第ではあるが、リスクを承知で手動OC前提なら高性能クーラーを搭載したGTX 1070Tiカードは狙い目といえるだろう。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ