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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第504回

春の神社で招き猫と狐とツキノワグマ……的な猫

2017年04月14日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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今度は狐と……ツキノワ猫!?

 さて次の猫は……そうそう同じネタは転がってないので、「狐と狐と猫と猫」ということで。

 ここもとある神社。それなりの神社は、境内に小さい神社をいくつか持っている(摂社、あるいは末社という)。歴史的な経緯はいろいろだが、ここは非常に古くて歴史があるため、摂社や末社をいくつも持っていた。そのひとつに稲荷神社があったのである。

 ほかの摂社とは少しずれた場所にあったその稲荷を覗き込むと、黒猫一家と遭遇(前ページ冒頭写真)。

 稲荷神社といえば狐。

 その間に黒猫が丸くなって毛繕いしてたのだ。

小さな祠の前、狐と狐の間で毛繕いしてた黒猫。真っ黒だとよくわからないので、目がちらっと見えた瞬間を狙って撮影(2017年2月 富士フイルム X-T2)

小さな祠の前、狐と狐の間で毛繕いしてた黒猫。真っ黒だとよくわからないので、目がちらっと見えた瞬間を狙って撮影(2017年2月 富士フイルム X-T2)

 写真をよく見ると、奥にも黒猫がいる。そっちに寄ってみると、古い狐が無造作に置かれているのだ。

 狐と狐と猫と猫。片方の狐は顔が壊れてるし、片方の猫はタイミングが悪くて動いちゃったけど、ちょうどおさまったのでシャッターチャンス。

狐と狐と猫と猫。ニラまれてしまった(2017年2月 富士フイルム X-T2)

狐と狐と猫と猫。ニラまれてしまった(2017年2月 富士フイルム X-T2)

 すぐ近くに、その黒猫一家のボスを発見。

 いや、ボスなのかどうかは知らないけど、毛つやがよくて貫禄があって動きもゆったりしてたもので。人が近づいても慌てず悠然としてたもの。

 その猫、よく見ると、胸元に三日月状の白い毛が。

 もちろん心の中で「ツキノワ猫だ!」と思いましたですよ。

 そのツキノワ猫さん、長い舌をぺろっとだしてくれたのでその瞬間を撮影。なかなかカッコいい猫でありました。

貫禄のツキノワ猫。ピンクの長い舌でぺろっと口元を舐めた瞬間を撮れた(2017年2月 富士フイルム X-T2)

貫禄のツキノワ猫。ピンクの長い舌でぺろっと口元を舐めた瞬間を撮れた(2017年2月 富士フイルム X-T2)

 各地の神社をめぐっていると(御利益やパワースポット的なものを求めてるんじゃなくて、神社の立地や歴史に興味があるので)、ときどきこうして猫に出会えたりするのもまた楽しいのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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