4年に1度の野球の世界大会、WBC(World Baseball Classic)。侍JAPANこと野球日本代表は、アメリカで行われた準決勝で惜しくも敗れてしまいました。
一人の野球ファンとして「よくがんばった! お疲れ様でした!」が偽りのない本音ですが、それでもやはり悔しいです。負けて得るものもあるとはいえ、勝ってほしい気持ちが強くあったのも事実。「けものフレンズ」第11話の衝撃の展開によるショックも手伝って、3月22日はまったく仕事が手につきませんでした。
ただ、ちょっとモヤモヤしていることがあるのです。準決勝の結果が出てすぐ、Twitterのトレンドワードに「戦犯」という単語が浮上してきました。これに限らず、国際試合などで日本代表が負けたあと、すぐ「戦犯」を探し始める人たちがいます。率直に言えば、意味があるのかな、と感じてしまう。
気持ちはわからないでもありません。極論かもしれませんが、「戦犯」探しはラクです。この人のせいで負けた、これが悪かった……とあげつらえば、総括したような気分になれますし、ストレスの解消につながるのかもしれません。ただ、いったん悪者を決めてしまうと、一斉に集中砲火のごとき攻撃が始まる。
それを否定する意見もほとんど多勢に無勢ですし、ネットにおいては意図を誤解する人だって少なくない。それでは「戦犯」を攻撃する人は悪人なのかといわれればそうでもなくて、ごくごく普通の人だったりするのが、これまた厄介。とにかく「戦犯」を探すという行為は、過剰なまでの個人叩きにシフトしてしまうおそれがありましょう。
また、単純に不快である以前の問題として、あまり建設的ではないのでは、という考えもあるわけです。
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