このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第67回

沖縄の国際通りで米軍払い下げのRFIDタグをゲットしました

2017年03月12日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

役に立たないけどつい買ってしまいます

 前回に引き続き、沖縄旅行中のお楽しみタイム! 米軍払い下げ店巡りです。

 最初に行ったS&Cミリタリーストアは嘉手納基地近くにありましたが、次は国道58号をぐぐっと南下して那覇市内へ。国際通りへと向かいます。

 国際通りは、西は県庁北口の交差点から東は安里三叉路まで、約1.6キロに渡って道の両側に土産店や飲食店、ホテルなどがズラリと立ち並ぶエリア。その名称は、アメリカ統治時代の国際的な雰囲気があるからっていうわけではなく、その昔、アーニー・パイル国際劇場という映画館があって、それにちなんで名付けられたものです。

 アーニー・パイルというのは従軍記者だった方のお名前で、沖縄県・伊江島で日本軍の機関銃弾により命を落とされています。世界的に有名な方でアメリカ兵にもとても人気があったため、映画館を建てた人がその名前をつけたのだとか。亡くなった地には、米軍の手によりアーニー・パイル記念碑が建てられています。

 そんな国際通り沿いにあるのが、次に行った沖縄ミリカジ。ここもS&Cミリタリーストア同様、通販でよくお世話になっているお店です。壁にでっかいピンクの迷彩柄のトカゲがへばりついているので遠くからでもすぐわかりました。

ピンク色のトカゲが目を引く沖縄ミリカジ

 ビルの横にある入口は鳥居風。なんで米軍払い下げ店に鳥居? と思われるかもしれないですが、在日米軍では2016年3月にリニューアルされた司令部ロゴをはじめ、さまざまなシンボルマークに鳥居をモチーフとして取り入れているのです。そのせいか、鳥居+アメリカ国旗の取り合わせを見ると米軍っぽい! と感じます。

入口はビルの横。鳥居とアメリカ国旗がお出迎え

 国際通りは道路沿いにはヤシの木が植えられていて、いかにも南国な雰囲気でついつい財布の紐も緩むというもの。お店に入るころにはワタシの財布もユルユルです。

 入口はすぐ階段になっていて、2階と3階がショップのフロアでした。2階は払い下げ品以外のTシャツなども売っていて、ちょっとカジュアルな雰囲気。3階はジャンク品もある、いかにも払い下げ屋さんな感じです。

雑然とした感じに、何があるかとワクワクしてしまいます

 3階に上がって最初に目についたのは、いろいろな物が置かれている棚。マガジンに弾を入れるときに使う金具やナイトビジョンのパーツ、銃の掃除道具、創立記念の皿、荷物用ベルト、手帳、マニュアル、地図など、さまざまなジャンルのグッズがきちんと整理されて並べられていました。

整然と並べられた払い下げ品の数々

 払い下げ品に限らず趣味の物って大抵そうなんですが、いらない人にはゴミ同然だったとしても、欲しい人にはお宝です。この棚で見つけたジャンク品もワタシにとってはまさにそれ。前から気になっていたアレをゲットです!

前から気になっていたアレ

 大きさは16×5.5センチ、高さ3センチほどの謎物体。SAVI TECHNOLOGYという会社のST-654という製品なんですが、これがいったいなにかというと、軍のコンテナやパレットなどに取り付けられるRFIDのタグなのです。

 RFIDはご存知のとおり、電波を使ってRFタグの情報を読み取り、物品管理などをする技術。RFタグやリーダー・ライターなどから構成されます。RFタグはICタグやRFIDタグなどとも呼ばれ、Suicaや入館証などの非接触型ICカードもRFタグのひとつ。バーコードとは違って一気に読み取れるし、離れていたり汚れたりした状態でも使えるスグレモノで、米軍の物流システムでも活躍しています。

 このST-654は米軍独自のものではなく民間の国際物流用海上輸送コンテナなどでも使われているそうで、使用する周波数は433.92MHz。日本では430MHz帯はアマチュア無線が使用しています。が、日本で使えないのは困るという話になったかどうかは知りませんが、2006年に国際輸送用データ伝送用特定小電力無線局用として433.92MHzが割り当てられています。

echo pointというシリーズ名が付いています

下面はホルダーになっていました

 日常でよく見かけるRFタグは、カードやシール状になっていてリーダーからの電波で動作するパッシブタグですが、ST-654はバッテリーで動作するアクティブタグです。パッシブタグより遠くまで電波が届くのが最大の特徴で、大型のコンテナの管理などにはピッタリ。車両管理にも向いているそうなので、もしかすると輸送中のハンヴィーなんかにも使われたりするのかもしれません。

 ホルダーの裏側にはペンで書き込みがあったりしましたが、取り付け用の両面テープは剥離紙が付いたまま。本体にも傷がまったくなく、未使用にも見えます。バッテリーは3.6Vのリチウム充電池を使うんですが、入っていませんでした。まぁでもリーダーもないし、免許のいらない特定小電力無線局扱いだとしても変に電波を出すのもよくないので、バッテリーは不要です。そもそも電波を出しても意味ないですしね。

ホルダーの裏側には未使用の両面テープ

バッテリーは3.6Vリチウム充電池1本。キャップは防水になっています

 というわけでたんなる飾りのRFタグですが、ハンヴィーのダッシュボードに置いたりするとドレスアップ小物としていいかなと前々から思っていたのです。荷物入れとして積んでいるコンテナに取り付けても、ソレっぽくていい感じになりそうですし。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ