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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第90回

米軍バックパックに水分補給できるハイドレーションを付けました

2017年08月27日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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ハンズフリーで水が飲めるハイドレーション

 今年の東京は8月後半まで雨続きで、肌寒い日まである始末。ところが9月を目前にして強烈な残暑が到来しました。寒いのは苦手で夏が大好きなワタシも35度とかになるとさすがにヒーっとなったりするわけですが、そんなとき活躍してくれるのがハイドレーションです。ハイドレーションは水分補給という意味で、移動中に効率的に水分を補給するための機材。前回まで紹介して来たUSMC Pack Systemにもハイドレーションブラダーシステムという名称で用意されています。

 今では水やお茶のペットボトルを持ち歩くのが普通になりましたが、ワタシが子どものころは飲み物を持って外に出ようと思ったら水筒しかありませんでした。米軍でも1qt(1クォート=約0.95リットル)の水筒が長いこと使われ、その歴史は1909年にアルミ製の水筒、M1910キャンティーンが採用されたところから始まります。第二次世界大戦中は航空機にアルミを回すためステンレス製の物が登場し、その後はプラスチック製になってベトナム戦争のころまで使われていました。1965年には同じくプラスチック製のM1961キャンティーンボトルが採用されましたが、近年、まったく異なるシステムが登場しました。それがこのハイドレーションブラダーシステムです。

USMC Pack Systemのハイドレーションブラダーシステム

 ハイドレーションは山歩きや自転車が趣味の方にはおなじみのアイテムと思いますが、軍の物も機能は市販品とまったく同じ。水を入れる袋とそれに取り付けるチューブのセットで、チューブをくわえることで歩きながら水を飲めるようになっています。水筒と違いハンズフリーでいつでも水分補給ができるのが特徴で、バックパックや専用キャリアーに入れて背負うため水筒に比べて多量の水を運べるというメリットもあります。

 軍用のハイドレーションはいくつかのメーカーが作っているのですが、USMC Pack Systemに含まれているものはCamelbak(キャメルバック)製のもの。キャメルバックはハイドレーションを世界で初めて製品化した会社で、ハイドレーションの元祖とも言うべきメーカーです。自転車レースに出場した救助隊員が脱水症状になってしまい、輸血バッグと手術用チューブを使って急遽作った水分補給装置を元に開発したそうで、スポーツやレクリエーション用として作られ、その後軍が採用しました。

専用バッグとポーチも入っています

 USMC Pack Systemに含まれるハイドレーション関連のものは以下のとおりです。

・HYDRATION BLADDER SYSTEM:
Hydration bladder
Hydration tube with cover
Tube holder
Hydration bite valve with cover
・Hydration carrier
・Hydration pouch ×2

 ハイドレーションブラダーシステムは、水を入れるハイドレーションブラダーとチューブ、チューブホルダー、バイトバルブから構成されています。

 アイデアを思いついた救助隊員は自転車のジャージに袋を縫い付けたそうですが、製品ではもちろんそんなことはなくて、専用のバッグとポーチが付きます。このシステムには入っていませんが、ブラダーを入れるスペースが付いたバックパックも存在します。

ハイドレーションブラダーシステムはブラダー本体とチューブ、チューブホルダー、バイトバルブのセットです

左は専用バッグ。右は専用ポーチ

 メインとなるのはハイドレーションブラダー。飲料水を入れる袋本体です。ブラダーってあんまりなじみのない単語だったんですが、調べてみたら膀胱や魚の浮き袋、ボール内部のゴム製空気袋のような意味でした。液体や気体が入る袋ってところですね。民間モデルは1.5、2、3リッターの3種類があるんですが、このシステムのものは3リッターモデルです。

 丈夫で軽いポリウレタン製で、使わないときはくるくるっと丸めておけば携帯も楽々。民間モデルが鮮やかな水色なのに対してとてもダークな色合いで、いかにも軍用という感じですね。水を入れる部分は直径が10cm近くあるので注水を素早くできます。

半透明のポリウレタン製

水を入れる所は直径10cm。一気に注水できます

ドバドバっと目一杯注水すると3リッター入ります

HYDRATE OR DIEのロゴ。軍用なのにこんなロゴが付いているあたり、いかにもアメリカっぽいですね

 ハイドレーションチューブはストロー的な役割をするチューブで、保護カバーに覆われています。ブラダーのコネクター部分に差し込むとロックされます。

ハイドレーションチューブはブラダーに差し込むだけでカチッとロックされます

 チューブホルダーはチューブを口元のちょうどいい位置に固定するためのクリップ。

 ハイドレーションバイトバルブは口でくわえる部分。たんにストローのような飲み口なのかと思っていたんですが、カバーを開けたらゴムキャップのような物が付いていました。えー、なにそれめんどくさい。ハンズフリーで飲めるのが利点なのに、いちいちキャップを外さなくちゃいけないなんて手間がかかるじゃんと思ったんですが、つまんでみたら、真ん中に切れ目が……。一瞬破けてるのかと思いましたが、ここで初めてバイトバルブという名前にピンと来ました(遅い)。噛むと開くバルブになっていたのです。疑ってごめんなさい。

 使わないときは切れ目がわからないほどピッタリ閉じますが、完全ではないためか、チューブ側にもオンオフするコックが付いています。

ゴム部分を噛むと開いて水が飲めるようになっています

チューブにはオンオフのコック付き

 ハイドレーションキャリアーは、ブラダーを入れる専用のバッグ。バックパックのようになっているので単体で背負うこともできるし、grimlocというプラスチック製のカラビナでメインパックやアサルトパックに取り付けることもできます。

 ポケットが付いていて、そこには浄水用の錠剤やクリーニングキット、クリーニング用錠剤などを入れておくといいみたいです。

ブラダーがジャストサイズの専用バッグ

ブラダーを突っ込みます

注水部分を表に出します

チューブをリングに通して肩の所から中へ

横を開いて、先端をブラダーに差し込みます

キャリアーへのセット完了!

アサルトパックなどに取り付けるときは、ショルダーハーネスを外してポケットに差し込みます

付属のカラビナでメインパックやアサルトパックなどに取り付けられます

 ハイドレーションポーチはブラダーがピッタリ入るサイズのポーチで、ハイドレーションブラダーシステムには2つ入っています。メインパックをはじめ、PALSウェビングがあればどこにでも取り付けが可能です。

ブラダーがジャストサイズのハイドレーションポーチ

中でブラダーが動かないようにフックを引っ掛けるループ付き

 このハイドレーションブラダーシステム、ワタシが買った物はビニール袋入りの新品でした。紹介するには袋を開けないといけないし、開けちゃうのはもったいないような気もするし……と迷っていたところ、同じ物をeBayで見つけたので即ポチり。付属していた方には部品管理番号のNSNナンバーなどが書かれたラベルが付いていたので、そちらは取って置き用にして、新しく買った方を開けました。

右が新しく買った方。ラベルはありませんでした

 USMC Pack Systemのことをいろいろと調べていて、ハイドレーションブラダーシステム対応の浄水フィルターがあることを知りました。このシステムには入っていないんですが別途入手可能なようです。ここまで揃えたんだから、それも欲しいですよねー。安いですし(フラグ)

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