慣熟は必要だが魔法のアイテム感がジワジワくる
先に記しておくと、調べることが楽しくなる。スキャンする手間は増えてしまうのだが、スマホのスリープを解除することもなく調べられるため、誘惑とのエンカウント率が減り、結果として集中しやすくなった。
さて、先端部を見てみるとガイドラインがある。これがスキャンする方向と最大フォントサイズを示しており、中央の点線がセンターラインにある。
スキャンしたいときは、センターラインを意識してなぞっていくと成功しやすい。本の場合(平閉じ)だとノドに近いとどうしても丸みがあるため、最初は小口に寄った場所でスキャンの練習がオススメ。
なるべく平らにしたほうが精度はよくなるため、ノド付近のワードを検索したいときは、平らにしたほうがいい。ともあれ、まずはまっすぐなぞる練習をしよう。

複数のワードをスキャンした場合は、十字キーで動かして、それぞれの意味を調べられる
また、スキャンできるのは単語か四文字熟語がメイン。行をまたぐ単語の場合も、読み取り待機状態のときに十字キーの右を押すと、対応したモードに変更できる。
いくつかの紙でテストしてみた。上質紙とマットコートはすんなりスキャンできたが、コート紙や光沢紙になると失敗しやすい印象を受けた。

失敗するときは失敗する
なぞる速度を落とすことで精度アップはできたが、多少紙は選ぶといった認識がいい。スキャン時間は最大約5秒で、移動距離は10cmほどまで対応している。
クセとの対話は必須になってしまうのだが、正直なところ魔法のアイテムっぽいからで許せてしまっている。
また、フォントについては、書籍やチラシでよく目にするフォントをカバーしており、英語はTimes New Roman、Notebook、Arial、Arial Black、Century Gothicなど、日本語はDFP平成明朝体、DFP平成ゴシック体、DFP新細丸ゴシック体、DFP太丸ゴシック体、DFP中楷書体に対応している。
スマホと違って別のことへの誘惑が減るのも長所
冒頭で述べているようにスマホで検索した場合、ついつい他事にシフトしてしまうことが少なくなる。
操作に慣れてくると調べるのも楽になるため、読み込みに集中しやすくなるため、その部分もスペックといってもいいかもしれない。
辞書だけの機能の製品が欲しいと考えているのであれば、ナゾルを店頭で見つけたら実際にスキャンしてみよう。

この連載の記事
- 第76回 約5000円の3DイヤホンでVRコンテンツやゲームなどが楽しい!
- 第75回 入力補助デバイスとしていいかも! 約3000円で買えるゲームコントローラー風キーボード
- 第74回 テキトーに撮ってもそれっぽくキレイな写真になる! ソニーのフルサイズ対応中望遠レンズ「SEL100F28GM」
- 第73回 2180円のハイレゾ対応の極小USB DAC「SOUND BLASTER PLAY! 3」は外で使うのにいいかも!
- 第72回 900gまで装備できる「3軸電動カメラスタビライザーPro」でヌメッとした動画を撮ろう!
- 第71回 4200万画素の非圧縮RAW写真が増えすぎたので、4Bay NAS「DS416play」を導入!
- 第70回 よく鍵をなくす人注目! 探しモノ用スマートアクセサリー「Wistiki」
- 第69回 折りたたみでもエルゴノミクス配列! 打ちやすいモバイルBluetoothキーボード
- 第68回 PC作業しながら健康管理! 心拍数やクリック回数を記録できるマウス
- 第67回 空間を活かせそうなPCサラウンド「Sound Blaster X KATANA」
- 第66回 VR用フットペダル「3D RUDDER」は普段のPC使いでもイカス多入力っぷり!
- この連載の一覧へ