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最新パーツ性能チェック 第203回

M.2タイプSSD「M8PeG」の気になる温度を徹底検証

2016年10月09日 15時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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M.2→PCIe変換でM.2 SSDの
熱問題を回避するのもひとつの回答

 PLEXTOR「M8Pe」シリーズに限らず、発熱問題の対策が必須となるNVMe M.2 SSD。大型ヒートシンクを備えるPCI Expressインターフェースタイプの「M8PeY」は、NVMe SSDのひとつの最適解だろう。

 そこで超注目なのが、ドイツの本格水冷パーツメーカーのaquacomputerが製品化したM.2 SSD向けの冷却変換ボード「kryoM.2」の空冷ヒートシンクモデル「kryoM.2 PCIe 3.0 x4 adapter for M.2 NGFF PCIe SSD, M-Key with passive heatsink」だ。

aquacomputer「kryoM.2」は、空冷ヒートシンクモデルに加えて、本格水冷モデルも用意。手ごろな価格とあって大人気になっている

 独自のM.2→PCI-Express変換ボードとヒートシンク(水冷ヘッド)と、構造は至ってシンプルなのだが、本格水冷パーツを手掛けるメーカーだけに、その冷却性能は抜群になっている。

 国内では本格水冷パーツでおなじみのオリオスペックに、2度ほど入荷しているが、並行輸入で購入した先人たちのレビューと、空冷モデルが4300円前後と非常に手ごろな価格だったため、即完売。

 残念なことに、次回入荷未定となっているので、即導入とはいかないが、これからM.2 NVMe SSDの導入を考えている人は、アンテナを張り巡らして、入荷情報を逃さないようにしたい。

 NVMe M.2 SSD運用時の最適解と言えるaquacomputer「kryoM.2」の空冷モデルを運良く購入できたので紹介しておこう。

M.2→PCI-Express 3.0×4変換ボードと空冷ヒートシンクがセットになっている「kryoM.2 PCIe 3.0 x4 adapter for M.2 NGFF PCIe SSD, M-Key with passive heatsink」

その美しいデザインに魅了され、本格水冷を導入した人も多いaquacomputer製ならではの品質! M.2→PCI-Express変換ボードも手抜きなしで、ゴールドカラーでロゴなどが入っている

冷却の要となるアルミヒートシンク。M.2 SSD固定ネジと干渉しないよう凹形状になっているなど、しっかり作り込まれている

厚さの異なる2枚の熱伝導シートが付属。M.2 SSDの両面から熱を吸収するようになっている

変換基板とシートシンクに熱伝導シートを貼り、M.2 SSDを取り付け

変換基板裏面からヒートシンクをネジ留めすれば完成。シンプルな構造だが冷却効果は抜群なので注目だ

まさに“激冷え” 発熱問題?
「うちのM.2 SSDには関係ないですよ」状態に!

 テストにはヒートシンクを備えず、エアフローのある状態でもアイドル時が37度、最高温度は65度になったPLEXTOR「PX-512M8PeG-06」を「kryoM.2 PCIe 3.0 x4 adapter for M.2 NGFF PCIe SSD, M-Key with passive heatsink」に取り付けて実施。

 計測環境はX99プラットフォームの「RAMPAGE V EXTREME」で、ビデオカードのVGAクーラーファンは停止したエアフローのない状態で行なっている。

kryoM.2を使用した際のSSD温度温度(単位:℃)

 アイドル、最高温度ともに、大型ヒートシンクを備えるPCI Expressインターフェースタイプの「PX-1TM8PeY」を下回り、最高温度に至っては50度アンダーを記録と、激冷えになっている。

 PLEXTOR「M8Pe」シリーズに限らず、NVMe M.2 SSDを使うなら、「kryoM.2」は持っておきたいアイテムと言える。ただ、「M8PeG-08」と「M8PeY」はヒートシンクを外すと、保証が受けられなくなるので注意しよう。

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【取材協力】

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