ヒートシンクを装備し、価格もそれまでの製品と比べてグッと抑えられたPLEXTOR「M8PeG」シリーズを皮切りに、TLC 3D NANDフラッシュ採用のインテル「600p」シリーズと続々と新製品が登場しているNVMe M.2 SSD。
最近ではNANDフラッシュに東芝製MLCを採用し、公称転送速度がシーケンシャルリード2750MB/sec、同ライト1500MB/secと高速ながら、容量256GB(型番:PHM2-256GB)で1万1200円、512GBで2万1180円(型番:PHM2-512GB)となるNVNe M.2 SSDが磁気研究所から登場している。
まさにM.2 SSDの戦国時代到来といった感じのなか、ADATAから12月上旬に発売予定となっているNVMe1.2規格のPCI Express Gen3 x4対応M.2 SSD「XPG SX8000」シリーズをいち早く手にできたので、そのパフォーマンスをチェックしよう。
後発だけに期待が高まる「XPG SX8000」シリーズ
「XPG SX8000」シリーズは、ADATA初となるNVMe1.2規格のPCI Express Gen3 x4対応M.2 SSDになる。
現時点で国内販売予定の容量ラインナップは128GB/256GB/512GBの3モデル(1TBモデルは型番、スペック未確定)で、NANDフラッシュには2D MLC NANDよりも耐久性がアップしている3D NANDだ。
コントローラーはSilicon Motion「SM2260」を採用し、NANDフラッシュの一部をSLCモードで動作させる「SLCキャッシング」とDRAMキャッシュで、高速化を図っているという。
最大転送速度はシーケンシャルリード2400MB/sec、同ライト1000MB/sec、ランダムリード10万IOPS、同ライト14万IOPSとなっている。なお、ADATAのサイトには最大値しか明記されていなかったため、容量ごとの転送速度を同社に確認してまとめてある。
XPG SX8000 スペック表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
型番 | ASX8000NP-128GM-C | ASX8000NP-256GM-C | ASX8000NP-512GM-C | |||
容量 | 128GB | 256GB | 512GB | |||
NANDフラッシュ | 3D MLC NAND | |||||
コントローラー | Silicon Motion SM2260 | |||||
シーケンシャルリード | 1000MB/sec | 2500MB/s | 2400MB/sec | |||
シーケンシャルライト | 300MB/sec | 600MB/sec | 1000MB/sec | |||
ランダムリード | 4万5000IOPS | 8万IOPS | 10万IOPS | |||
ランダムライト | 7万5000IOPS | 13万IOPS | 14万IOPS | |||
平均故障間隔 | 200万時間 | |||||
製品保証 | 5年間 | |||||
予想価格 | 9000円前後 | 1万4000円前後 | 2万8000円前後 |
NANDとDRAMキャッシュは裏面にも搭載
ここからは実際に容量512GBの「ASX8000NP-512GM-C」を見ていくと、基板表面にはNVMe1.2規格のSilicon Motion製コントローラー「SM2260」に加え、Micron製NANDフラッシュ×2枚、DRAMキャッシュ(DDR3Lメモリー)×1。そして裏面にもMicron製NANDフラッシュ×2枚とDRAMキャッシュ×1を搭載する両面実装となっていた。
この連載の記事
- 第371回 Radeon RX 6950 XT/RX 6750 XT/RX 6650 XTの実力を検証!全11GPUで比べてみた
- 第370回 補助電源なしで動作する「Radeon RX 6400」カードの実力とは?
- 第369回 3D V-Cache搭載「Ryzen 7 5800X3D」はCPUのゲームチェンジャーになれたのか?
- 第368回 Core i7-12700K対Ryzen 7 5800X!Windows 11でDDR5対DDR4の性能差もベンチマーク比較
- 第367回 Core i9-12900KS最速レビュー!最大5.5GHzの第12世代Core最上位CPUはライバルを圧倒する?
- 第366回 「Ryzen 7 5700X」〜「Ryzen 3 4100」まで、新たな廉価版Ryzenを現行/旧モデルと一斉比較
- 第365回 RTX 30シリーズの最終兵器、GeFore RTX 3090 Ti登場!消費電力や実際のパフォーマンスは?
- 第364回 奥行き170mmのPalit「GeForce RTX 3050 StormX OC」を触ってみた
- 第363回 Ampere世代の“50番台”GPU、GeForce RTX 3050をレビュー! 低コストにDLSSを導入できるGPU
- 第362回 「Radeon RX 6500 XT」の絞り込まれたスペックは格安ビデオカードの定番となれるか?
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
- M.2タイプSSD「M8PeG」の気になる温度を徹底検証
- PCIe x4接続の安価なPLEXTOR製高速SSD「M8Pe」 の実力をチェック
- ADATA初の3D NAND採用SSD「SU800」はハイエンドと遜色ない速度
- NVMe対応「Samsung SSD 950 PRO」の512GBを計測
- ADATA、3次元NAND技術を用いたSSD「Ultimate SU900」を発表
- 端末に接続すると自動で充電始まる1万mAhモバイルバッテリー
- ADATAのポータブルHDD・内蔵SSD、メモリー製品がAmazonにてセール販売中
- 「XPG GAIA MINI PC Core i7」が当たる! 「XPG レベルアップ Twitterキャンペーン」開催