レノボは、ドイツ・ベルリンで開催される「IFA 2016」に先駆け、現地時間8月31日に独自イベントを実施。その中で、同社傘下のモトローラの新機種「Moto Z Play」とMoto Zシリーズで使える光学10倍ズーム対応カメラモジュールが発表されたので、実機をチェックしてみました。
「Moto Z Play」には技適はないけど、日本語がある!
Moto Z Playは、6月に発表された「Moto Z」シリーズのミドルレンジモデル。Moto Zシリーズは、後述する機能拡張モジュール「Moto Mods」を利用できるのが特徴で、モジュールを装着することを前提としたデザインや機能を備えています。
ディスプレーは5.5型フルHD解像度(1080×1920ドット)の有機EL。CPUはSnapdragon 625、メモリーは3GB、ストレージは32GB。カメラは背面が1600万画素、背面は500万画素。OSはAndroid 6.0.1を搭載しています。
実際に持ってみると、Moto ZとMoto Z Forceのちょうど中間程度の厚さに感じたが、実際には同じ(6.99ミリ)。手の小さい人には片手での操作は厳しいですが、最近の端末に多いサイズ感でした。
ミドルレンジというより「ハイミドル」と呼ばれるぐらいのスペック構成で、動作は非常に快適。なお、バッテリーは3510mAhで、同社独自の急速充電技術「TurboPower」によって、15分間で約9時間ぶんの充電も可能など普段使いにも最適そうです。ちなみに国内でも発売されたMoto G4 Plusと同じく、4G+3GのデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)対応とのことです。
ハッセルブラッドとコラボしたカメラ搭載Moto Mods
前述のとおり、Moto Z Playを含むMoto Zシリーズの特徴はなんといっても「Moto Mods」が使える点。Moto ModsはMoto Zの背面に強力なマグネットでくっつき、端子部分を通してデータや電源のやりとりができます。発表時には、JBLとコラボしたサウンドスピーカーや、Yogaシリーズの一部にも搭載されている小型プロジェクターなどが公開されていました。
そんなMoto Modsに今回新たに加わったのが老舗のカメラメーカー・ハッセルブラッドとコラボした「Hasselblad True Zoom」。サムスンの「Galaxy S7 edge」などで提供されているレンズアクセサリーとは異なり、スマホのカメラを利用するのではなく、光学10倍ズームに対応したカメラをMoto Modsで装着しようというもの。
True Zoomのセンサーは、1/2.3型の裏面照射型CMOSで、画素数は約1200万画素。ズームは最大10倍の光学ズームおよび最大4倍のデジタルズームが可能。F値は3.5~6.5。焦点距離は35ミリ換算で25~250mm。ISO感度は最大3200となっています。
単体でも十分すぎる性能をもつMoto Zシリーズですが、たとえばミラーレス一眼などで手軽にレンズを取り替えるのと同じように、スマホのカメラもこのように手軽に切り替えることができれば、日常で撮れる風景もまたガラッと変わるかもしれません。
Moto Z PlayもMoto Modsも日本での展開は未定ですが、ぜひとも期待したいところです。
この連載の記事
-
第29回
スマホ
防水対応がトレンド? IFA 2016で見かけたカッコイイ防水スマホ -
第28回
トピックス
ゆうこばがフォッシルの最新スマートウォッチ「Qマーシャル」をドイツでゲット -
第27回
PC
HPが筒状やモジュール型など日本未発表のPCをIFA 2016で展示 -
第26回
スマホ
単体動作のVR HMD「Vision」を展示 IFA 2016アルカテルブースレポ -
第25回
トピックス
サムスンとLGがIFA 2016で新型湾曲液晶ディスプレーを展示 -
第24回
デジタル
Xperiaはスマホだけじゃない! Earの日本語版などを実機レポート -
第23回
スマホ
IFAのZTEブースで「AXON 7 mini」「Blade V7 Max」をチェック -
第22回
デジタル
「AMDは帰ってきた」VRに注力するAMD基調講演レポート -
第21回
スマホ
支援するキックスターターが集結したIFA 2016サムスンブース -
第20回
スマホ
音とカメラとデザインにこだわったZTE「AXON 7 mini」日本投入の理由 -
第19回
スマホ
続々登場の中国スマホメーカー IFAで見つけた知られざる端末たち - この連載の一覧へ