このページの本文へ

ASCII編集部が選ぶ注目の最新スマホをクロレビ! 第2回

“真のDSDS”! microSDと2枚のSIMを使える合体スマホ「Moto Z Play」

2017年01月02日 12時00分更新

文● ミナミダ(アスキースマホ総研

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

専用周辺機器と合体する意欲的なSIMフリー端末
microSD+2枚のSIMを挿せる“真の”DSDS対応機

 一足先に登場したフラッグシップ端末「Moto Z」と同様、専用周辺機器“Moto Mods”で本体機能をワンタッチで追加できる意欲的なSIMフリースマホに、待望のミドルレンジモデル「Moto Z Play」が登場した。

モトローラのSIMフリースマホ「Moto Z Play」。実売価格は5万2200円前後とややお高め

 「>Moto Z Play」は、フルHD解像度の5.5型有機ELディスプレーにオクタコアのSnapdragon 625を搭載。3GBメモリー、32GBストレージとミドルレンジ帯のスペックだ。実売価格は5万2200円前後とミドルレンジ帯のスマホとしては高めだが、WQHD解像度ディスプレーを搭載する「Moto Z」(8万8800円前後)よりかなり手に届きやすく、Moto Zシリーズの専用機器「Moto Mods」が利用できるのが最大の魅力。さらにDSDS対応(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)のSIMスロットはmicroSDと排他ではなく、2枚のSIM+microSDを併用できるのもパワーユーザーにはありがたい仕様だ。

側面と仕上げが異なる端末デザインは高級感がある。ディスプレー下部に指紋認証を搭載

背面カバーはマグネット式でワンタッチで着脱可能。背面に専用周辺機器「Moto Mods」を装着する

 バッテリー容量は3510mAhと「Moto Z」の2600mAhから大幅に大容量化。そのぶん6.99mmとMoto Zより1.8mmほど厚くなっているが、実利用では駆動時間が長いほうが使い勝手がいいだろう。

画像左のMoto Zより1.8mmほど厚めだが、そのぶんバッテリー容量は3510mAhと大幅に増量

最大の特徴は専用周辺機器のMoto Modsで端末機能を拡張できること

DSDS対応のSIMスロットはmicroSDカードと排他ではなく、nanoSIM×2とmicroSDを同時に利用できる

USB端子は両面挿しのType-C。最大15A充電対応のACアダプターも付属する

 最大の特徴である専用周辺機器「Moto Mods」は背面カバーを取り外してマグネット端子で接続する。Moto Modsを接続すると自動で関連するアプリが起動するため、直感的に周辺機器を活用可能。バッテリーカバー接続時にも本体のUSB Type-Cが塞がらないため、PCとのデータ連携もラクラク。スペック的にも通常利用では不満がなく、Moto Modsとのセット運用でさらに魅力が増すスマホだ。

「Moto Z Play」ACII編集部クロスレビュー


ドロイドさん「割高だがモトローラさも残るデザインが好み」

Moto Zが薄すぎるから、こっちは分厚いイメージを持ちがちだが、6.99mmのスペックどおりに十分に薄い。それでいてバッテリーも3510mAh。昔からのモトローラファンとしては、まだまだ“らしさ”が残ったデザインもハッキリと好き。スペックを考えると5万円台の価格は少々割高感はあるものの、日本で再びモトローラ端末が使えるのだから、それは素直に受け入れたい。



スピーディー末岡「遊び心あふれる個性派。ただし厚くて重い」

久々に物欲を刺激してくれた“遊び心”にあふれるスマホ。Moto Modsのおかげで唯一無二の端末だ。スマホのスペックが頭打ちになっている中、こういう方向性こそ大事。デザインは質実剛健。重くて分厚くてそこはかとなくアメリカンな香り。片手で持っていると疲れる。



ミナミダ「SIM2枚挿しを現実的に運用できる仕様がステキ」

microSDと排他利用のDSDSは、音楽や画像をスマホに貯め込むタイプの自分的にはまったく現実的ではないですが、本機はSIM2枚挿し+microSD(しかも最大2TB)の運用が可能なので夢が広がります。現実的にはキャリアの通話SIM+MVNOデータ専用SIMという使い方かと思いますが……。Moto Modsは「組み合わせて使わないと魅力半減」のひと言。特にハッセルブラッドの光学10倍ズームカメラがあれば取材撮影もこれ1台で完結。端末価格は高めですが、それだけの価値はあるかと。

モトローラ「Moto Z Play」の主なスペック
ディスプレー 5.5型有機EL
画面解像度 1080×1920ドット
サイズ 約76.4×156.4×6.99mm
重量 約165g
CPU Snandragon 625
2GHz(オクタコア)
メモリー 3GB
ストレージ 32GB
外部ストレージ microSDXC(最大2TB)
OS Android 6.0.1
対応ネットワーク LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/28/38/40/41、W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
カメラ画素数 リア:16メガ/イン:5メガ
バッテリー容量 3510mAh
防水/防塵 ×/×
指紋センサー
SIM形状 nanoSIM×2(DSDS対応)
カラバリ ブラック、ホワイト

私たちがレビューしています!
クロスレビュアー紹介


ドロイドさん ASCII.jpのスマホ班リーダー。会社員なのに自費で常に多数のスマホを契約中。料金・通信速度に加えて、端子部分のキャップがどうこうなど、スペック表に載らない違いなど細かな話を突き詰めていくのが好き。


スピーディー末岡さん Androidユーザーのスピード狂。その名に恥じず速いものが大好きで、スマホはスペックからチェックするタイプ。ヘルメットを被っているのは、「俺はいつでも高速だから……」というよくわからない理由。座右の銘は「スペック良ければすべて良し!」


ミナミダさん アスキー編集部でスマホとなどモバイル分野を担当。最初はAndroidユーザーだったが、なぜか「iPhoneユーザーのほうがモテるかも」と考え現在は「iPhone SE」を愛用中。片手で操作しやすい小型端末が好みだが、近年のスマホ大画面化の流れに悩みが尽きない。


■関連サイト


訂正とお詫び:初出時、指紋センサーの機能に誤りがありました。ディスプレー下部の指紋センサーはホームボタンとしては機能しません。お詫びして訂正いたします。(2017年1月2日)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン