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ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第56回

欲しいところだけ的確にスキャン! 進化したスキャナー内蔵マウス

2016年08月23日 12時00分更新

文● 織野至

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欲しい部分だけ楽にスキャンできる

スキャン時は、マウスをまっすぐにして移動させるとイメージしてしまいがちだが、軽く斜めに持った状態で移動させる前提になっているため、普段のマウス操作のままでいい

スキャン時は、マウスをまっすぐにして移動させるとイメージしてしまいがちだが、軽く斜めに持った状態で移動させる前提になっているため、普段のマウス操作のままでいい

 本体左側面にあるスキャンボタンを押下すると、Dacuda SLAM Scanが起動し、スキャン画面になる。

Dacuda SLAM Scanでスキャンを終えた状態。アプリから保存や共有、編集が行なえる

Dacuda SLAM Scanでスキャンを終えた状態。アプリから保存や共有、編集が行なえる

 ソフトウェア上にスキャンウィンドウと同じ比率のカーソルが表示され、欲しい部分をスキャンすると随時スキャン状況が追加されていく。

 自動的に画像を貼り合わせてくれるため、たとえば、同じところをスキャンしても、スキャンした画像がヘンテコになるわけではなく、そのまま、もしくは精度が上昇する。

スキャン時は全画面になる。緑のボックスが、本製品のスキャンウィンドウに該当する。巨大なマウスカーソルな感覚で操作するといい。またほぼリアルタイムでスキャンした部分が追加されていくため、スキャンし忘れが少ない

スキャン時は全画面になる。緑のボックスが、本製品のスキャンウィンドウに該当する。巨大なマウスカーソルな感覚で操作するといい。またほぼリアルタイムでスキャンした部分が追加されていくため、スキャンし忘れが少ない

スキャンを終えると自動的に専用の編集アプリケーションに切り替わる。読み込み時に水平補正をしてくれるため、資料であれば確認するだけでいい。またこの時点でトリミングなども可能だ

スキャンを終えると自動的に専用の編集アプリケーションに切り替わる。読み込み時に水平補正をしてくれるため、資料であれば確認するだけでいい。またこの時点でトリミングなども可能だ

 また、マウスを直接操作してスキャンする関係上、マウスを少し持ち上げるといった操作が必ず入ってくるが、その部分にも対応しているため、A4用紙1枚のスキャンも快適だ。

実際にスキャンしたデータ。細かい目盛りもちゃんとスキャンされている

実際にスキャンしたデータ(クリックで拡大)。細かい目盛りもちゃんとスキャンされている

 スキャナーとしての性能は、最大スキャンサイズはA3、解像度は400dpi。保存形式はJPEG/TIFF/PNG/BMP/XLS/DOC/PDF。

付属のマニュアルをスキャンしてみたもの。コート紙の場合でもテカりが入り込まないので、用紙を気にせずスキャンできる

付属のマニュアルをスキャンしてみたもの(クリックで拡大)。コート紙の場合でもテカりが入り込まないので、用紙を気にせずスキャンできる

 また、OCRにも対応しており、テキストでの保存も可能だ。OCRの精度は約85%とあり、テストしてみた限りでは、カタログスペック通りだった。プリント資料の一部をテキストデータ化したいときにも十分な精度とお手軽さがある。

スキャン機能が便利なので
マウスの機能も欲張りたくなる

 欲しい部分だけをスキャンできるため、部分的なスキャンのためにわざわざスキャナーを持ち出したり、複合機の前まで行ったりする必要をカットできる。スキャン性能についても、ビジネス用として十分な画質だ。

 マウスとしてみると、シンプルなものになっており、dpi変更機能や独自ボタンがさらにほしいところ。

 ただ、本製品自体のサイズはマウスそのものなので、サブマウス兼スキャナーとして接続しっぱなしにしておき、必要なときだけ握るのもいいだろう。

 ともあれ、業務中によくある「めんどうだな……」を解決してくれる一品である。

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