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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2016 第6回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【液晶/ベアボーン編】

2016年08月16日 12時00分更新

文● 山県

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2015年から2016年の最新ベアボーン事情

 2015年から2016年にかけて発売されたベアボーン事情も振り返っておこう。かつてのベアボーンといえばキューブ型PCが主流だったが、今ではNUCに代表される小型モデルが一般的だ。

 さらに、CPUに低消費電力のモデルを採用した手のひらサイズのコンパクトな製品から、強力なGPUを搭載するゲーミングモデルまでラインナップ。用途に合わせた選択が可能となった。

 また、触れないわけにはいかないのが「スティック型PC」の登場だろう。文字通り、Windows 10を標準搭載したスティック型PCは、安価な価格でTVや液晶ディスプレーに接続するだけで使えるという手軽さも手伝い、発売以降、非常に話題を集めた。

 2016年に入ると、ややその勢いに陰りも見え始めているが、機能を割り切って使うという人にとっては十分アリなPCだろう。

Broadwell-Uの上位モデル「Core i7-5557U」を搭載する「NUC5i7RYH」。統合型のグラフィックス機能としては非常に高性能となる“Intel Iris Graphics 6100”を備える

CPUに2コア2スレッドのTDP 6W Braswell版「Celeron N3050」を採用するインテルの小型ベアボーン「NUC5CPYH」。VGA機能はCPU内蔵のIntel HD graphicsで、D-Subと4K解像度に対応したHDMI出力を装備する

CPUに「Celeron N3150」を搭載するファンレス仕様の小型ベアボーンキット。ディスプレー出力はHDMI×2、DisplayPort×1の3系統で、トリプルディスプレーや4K解像度出力に対応する

Bay Trail-Tコアのクワッドコアモデル「Atom Z3735F」を搭載するZOTAC「ZOTAC ZBOX PI320 with Windows 10 Home」。32GBのeMMCを標準装備し、OSにWindows 10 Home 32bitがプリインストール済み

「Celeron N3050」を搭載したECSの小型PC「LIVA X2」。eMMCストレージ、DDR3Lメモリー、ギガビットLAN、IEEE 802.11ac無線LAN、Blutooth 4.0を備え、HDMIとD-subの同時出力によるデュアルディスプレーに対応

チップセットにH170を採用するShuttleのSkylake対応ベアボーンキット3モデル。キューブ型「SH170R6」とスリムタイプの「XH170V」と「DH170」をラインナップ。用途によって使い分けできる

CPUにTDP 6WのBraswell版「Pentium N3700」を採用。Windows 10をプリインストールした「NUC5PGYH」。買ったらすぐに使える手軽さがウリ

オプションの別売り拡張キットで機能を追加できるShuttleの超小型ベアボーンキット「NC01U」シリーズ。ビデオ機能やUSB、GigabitLAN、COMポート、2.5インチHDD/SSDなどを追加できる拡張キットを取り付け可能

APUにRadeon R5 Graphicsを内蔵した「A8-7100」を採用したZOTACの小型ベアボーン「ZBOX MA710 nano」。高いグラフィックスパフォーマンスと省電力性を両立させたのが特徴で、DisplayPortとHDMIからの2画面同時出力も可能

グラフィックス機能としてGeForce GTX 960搭載をうたうハイエンド仕様のベアボーン、ZOTAC「ZBOX MAGNUS EN970」。CPUは「Core i5-5200U」を標準搭載

天板の中央部にワイヤレス給電規格「Qi(チー)」を内蔵、対応スマホを本機の上に置くだけで充電できるECS「LIVE STATION」。CPUに「Celeron N2830」、Windows 10 Homeを標準搭載する

DDR4やM.2が使えるIGABYTEの小型ベアボーンキット「GB-BSi7HT-6500」。CPUに「Core i7-6500U」、USB 3.1 Type-C互換のインテル製Thunderbolt 3コントローラーを採用するハイエンド仕様だ

本体にHDMI出力端子を備え、ディスプレーに差し込むことでPCとして利用できるインテルのスティック型PC「Intel Compute Stick」。OSはWindows 8.1 with BingでCPUが「Atom Z3735F」

“Cherry Trail”こと「Atom x5-Z8300」を搭載する「STK1AW32SC」。処理能力やグラフィック性能が向上したほか、Wi-FiやBluetoothとの接続性もアップした

TVなどのHDMI端子に差して使えるWindows 10 Home 64bit標準搭載のスティックPC「ASUS VivoStick TS10」。スマートフォンまたはタブレットをマウスやキーボードとして使用可能。動画再生時の再生開始や一時停止といった操作もできる

第6世代のCore mプロセッサー「Core m5-6Y57」搭載の「Intel Compute Stick」。メモリー周りも強化されパフォーマンスが向上している

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セカンドマシンからモバイル用途まで

 ベアボーンPCの多くはセカンドマシン用途になるだろう。メインPCとは別に1台組みたい。余ったパーツを流用したいといった場合の候補になる。

 また、サイズが小さいため、TV周りの専用PC、いわゆるリビングPCにするのはもちろん、スティックPCのようにポケットに入れて持ち運びができるサイズも多い。ちょっとした旅行ならスマートフォンとスティックPCがあれば十分かもしれない。

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