2016年7月29日を過ぎたら、Windows 10への無償アップグレードサービスは終了する。マイクロソフトによると、想定よりユーザーが少ないからと言って、期間を延長することはないとのこと。
しかし、Windows 7/8.1のユーザーインターフェースのほうがいいとか、必須で使いたいデバイスやアプリが対応していないといった理由で、Windows 10にアップグレードしたくない人もいるかもしれない。
では、今回アップグレードしないとどうなるのか。古いWindowsを使い続けることはできないのか、といったギモンにお答えしよう。
Q1:近い将来PCをリプレースする予定なので従来のOSでいいんだけど、いつまで使える?
A1:セキュリティーの観点からWindows 7は2020年、8.1は2023年が限界
近いうちに、PCをリプレースする予定なら、手間をかけてWindows 10に移行する必要はない。ただし、使っているWindowsのライフサイクルが終了する前に買い替える必要があるので、期限を把握しておこう。
Windows製品にはライフサイクルがあり、メインストリームサポートと延長サポートが提供される期間が決められている。
メインストリームサポートでは、セキュリティー更新プログラムやそのほかの更新プログラム、無償サポート、ハードウェアの保証などが提供される。これは、発売日から5年もしくは次期製品の発売後2年間のどちらか長い方となっている。
メインストリームサポートが終了しても、即使えなくなるわけではない。その後5年、もしくは次の次の製品の発売後2年間のどちらか長い方まで、延長サポートが提供される。
ここでは、システムの脆弱性などを修正するセキュリティー更新プログラムや有償サポートなど一部のサービスのみが提供される。この間は使い続けることも可能だ。
Windows 7 SP1のメインストリームサポートは2015年1月13日に終わっており、延長サポートは2020年1月14日までとなる。
Windows 8.1のメインストリームサポートは2018年1月9日となる。延長サポートは2023年1月10日までだ。
延長サポートが終わると、セキュリティー更新プログラムが提供されなくなる。脆弱性が見つかってもそのままなので、悪意のあるプログラムから身を守るすべがなくなる。
別途セキュリティーソフトをインストールしていても、Windowsそのものにセキュリティーホールがあると防ぎきれない。結論としては、旧OSは延長サポートの終了時まで使える、ということだ。
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