プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第13回
8TB HDDが登場すれば64TBの外付けHDDに?
小さいが高性能な「Drobo Mini」を使ってみよう
2016年05月20日 11時00分更新
Beyond RAIDの仕組みを妄想(?)
Beyond RAIDの具体的な実装方法までユーザーが知る必要はなく、ただその恩恵を受ければ良いのだ。とはいえ、ASCII.jp読者なら仕組みを知りたくなるだろう。そこでHDD追加時の挙動から、Beyond RAIDの動作を想像してみた。
まず、最初に2台のHDDで使用している間は、RAID1(ミラーリング)同様にデータを両方のHDDに二重化して持たせていき、HDDが3台に増えてからはRAID5(Windows用語で言うところのパリティ付きストライピング)相当の記録を始める。その際、RAID1相当の方式で記録されているたデータはそのまま保持しておき、必要に応じてRAID5相当の記録方式に「リビルド」していく。4台めのHDDを追加した場合も同様 だ。
RAID1とRAID5相当の領域が混在し、必要に応じて(容量が足りなくなってきたら)バックグラウンドでリビルド相当の動作を行う。英語版WikipediaのDroboのページも確認したが、Beyond RAIDというのはだいたいこういう感じの仕組みだと思われる。
HDDの追加・交換自由自在
3台めのHDDを追加後、さらにデータ量が増えてきたら、今度は4台めのHDDを追加する事になる。これでドライブベイはすべて埋まるが、それでも容量が足りなくなってきたら、今度は容量の小さなHDDを引き抜いて、より大容量のHDDに交換する。こうして容量を少しずつ追加することで長きにわたって使用できるのが、Droboシリーズの特徴だ。
長くPCを使っているユーザーなら、一度くらいはHDDのクラッシュの経験があるだろう。Drobo Miniに搭載したHDDもトラブルと無縁ではなく、いつか故障する可能性がある。そんな場合にも慌てずに、Drobo Mini本体のLEDやDrobo Dashboard上のメッセージに従って適切に対処することで、大切なデータを保護し続けることができる。
Drobo Miniに搭載しているHDDが故障すると、対応するLEDが赤く点滅し始める。その状態になったら、故障したHDDを同容量かそれ以上の容量の空きHDDと交換すれば良い。各ドライブベイのLEDの色や状態を見れば、ユーザーは何をすれば良いのか簡単に判断できる。この簡単さが、Droboシリーズのお勧めポイントなのだ。
DroboのドライブベイのLED | |
---|---|
LEDの色/状態 | 説明 |
緑点灯 | 正常。何もする必要なし |
黄色点灯 | ドライブ追加 |
緑/黄色点滅 | ドライブを抜いてはいけない |
赤点灯 | ドライブ追加 |
赤点滅 | ドライブが故障しているので交換 |
(次ページ、「Drobo Miniの性能はどう?」に続く)
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