日本でもIoTと呼ばれる「モノのインターネット」が巷では流行っているらしい。昨今は筆者のような人間にもわかりやすく解説してくれているウェブサイトがいっぱいあって助かっている。
ネットワークの進化と拡散、そしてコンピュータ機能の超縮小化と、これらの限りない低価格化がIoTの原動力のようだ。
まあ、近いうちに、遠くに住んでる親族が亡くなったこともほぼリアルタイムに知ることができるようになるだろうし、彼女が身に着けている健康管理用のブラジャーの多角的情報から、彼女がいつ、どこで非装着状態になったかも知ることができるに違いない。
“幸せなようで不幸せ、不幸せなようで幸せ”ITやICTの我々人間との関係は、それらが地球上に登場しはじめた頃からまあそんなもんだ。
さて今日はそんなIoT世界の入門編にピッタリの“スマホで解錠できる”「Noke」(ノーク:No Key)と呼ばれる「Padlock」(南京錠)と、スマホを利用した解錠サービスの紹介だ。
スマートフォンが鍵となるスマート錠前「Noke」
“似非(エセ)鍵オタク”の筆者は、一時はいろいろな鍵を興味の向くままコレクションしてみたが、本来が似非なので長続きすることはなく、現在、手元に残ったのはNATO軍御用達と言われる「ABLOYの南京錠」のみだ。
南京錠ホビーとはスッパリと縁を切ったはずの筆者だったが、Nokeは久しぶりに脊髄神経がピクピクしてしまったエキサイティングな商品だった。
最近、我が家に配送されてくるものは食品以外は極めて軽量のものが多い。ところが今回だけは受け取った瞬間、ズッシリとした嬉しい感覚だった。
パッケージを開けてNokeだけを取り出しても、その第一印象は変わらない。南京錠には似つかわしくないクールなパッケージはNokeが只者ではない雰囲気を十分に醸し出している。鈍くさい筆者は最初、Noke本体の取り出し方が分からなかった。
筆者はプラスチックのフタを取り外したNokeのパッケージを散々あちこちひっくり返した挙句、パッケージの底にある「Open Here」という解説の意味が「ここをめくれ」(Peel Here)だと理解できてはじめて、Noke本体をパッケージから取り出すことに成功した。
内部では日本語と英語の取説や保証書、そして何より大事な表面に固定されたNoke本体を取り外すための隠されたフックを発見した。
取り出したNokeの大きさは実測で、幅55×奥行き27×高さ85mm、そして重量はなんと310gだった。
本体の大きさや重量は、NATO軍御用達と言われ、ドリルやマシンガンにも耐えると言われているABROYの南京錠にも勝るスペックに見えるが、アナログの南京錠としてのスペックはどこにも解説が見当たらず、実際のところはわからない。
ABROYの南京錠を含め、基本的に「錠前」と呼ばれるハードウェアは、「鍵」(Key)と「錠」(Lock)の2つの構成要素からなる組み合わせ商品だ。
しかし、Nokeは「錠」だけを販売している形態で、実際に使用する「鍵」はBluetooth機能内蔵のスマートフォンなどがその役目を代行することになるIoT製品だ。
Nokeは固定した物理的な「鍵」を使うことがないので、一つの「鍵」(スマホなど)で複数の「錠」を解錠したり、単一の「錠」を複数の「鍵」(スマホなど)で共有し、解錠できるように設定できたり、その解錠のログを確実に記録できたりするところが面白い商品なのだ。

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