突然ですが、「廃課金」という言葉をご存じでしょうか?
廃課金とは、ソーシャルゲームやMMORPGなどの、無料でも遊べるが有料アイテムも購入できる(課金制サービスがある)タイプのゲームにおいて、かなりの多額を課金制サービスに費やして遊ぶこと。
課金を全く行わないことを「無課金」といい、少しだけ課金を行うことを「微課金」、結構な額を費やすことを「重課金」という。
なお、ネットスラングとしての「廃人」は、インターネット利用やオンラインゲームなどに夢中になる余り、ほとんど日常生活に支障を来すようになっている状態を指す表現である。
引用元:Weblio 辞書 | 実用日本語表現辞典
実は、私は二次元イケメンが大好きな女性廃課金ユーザーです。そのため、「ユーザーの気持ちが分かる」と女性向けのアプリプロモーションをお手伝いさせていただくことが多いのですが、今回はそんな女性ユーザーに向けたアプリのプロモーションについてご紹介したいと思います。
なぜ、女性向けアプリがセールス上位に食い込んできたのか?
今まで、トップセールス上位にあるようなRPG系のタイトルは主に男性ユーザーが利用しており、売り上げを支えていたのもの男性ユーザーがメインを占めておりました。
上記表は、ゲームアプリ売上ランキングを2014年と2015年で比較したものです。
左の列が2014年で、右が2015年のランキングとなっておりますが、注目すべきは、2015年のランキングに、女性に人気の「あんさんぶるスターズ!(Happy Elements)」が登場し、セールスを上げていることです。
他にも、「夢王国と眠れる100人の王子様(以下、夢100)」、「アイドリッシュセブン(以下、アイナナ)」、「アイ★チュウ」など、女性ユーザーをターゲットにしたゲームアプリがセールス上位に浮上してきています。
そこで、「あんさんぶるスターズ!(以下、あんスタ)」を通じて、女性向けゲームアプリはどのようにしてセールス上位に食い込んできたのか、実際にあんスタファンにTwitter上で上がっている意見をまとめて分析してみました。
※集計方法:Twitter上で「#あんスタクラスタと繋がりたい」というハッシュタグを活用し、ユーザーが投稿している100人分のデータを集計しております(下記画像参照)
ゲームを始めたきっかけという項目では「友達に薦められて」が最も多く女性特有の「自分が好きなものを周りに共有したい」という特性が表れていることが分かります。また、「キャラクターの絵柄・ストーリーに惹かれた」というユーザーも多く、あんスタの絵柄が最近の女性ユーザーの心を掴んでいると想定されます。
余談ですが、私の推しは「朔間凛月(さくまりつ)くん」です。
あんスタを好きになったきっかけでも大多数が「キャラクターの絵柄・ストーリー」と答えており、各ユーザーの”推しキャラ”が存在するため、特定のキャラクターのイベントの度に課金をすることでセールスランキングに食い込んでいるものと考えられます。あんスタ以外にもアイナナ、夢100、アイチュウは特定のキャラクターをガチャで手に入れると限定のストーリーを楽しむことができるため、”出るまで引く”というユーザーがセールスランキングを上げております。
ちなみに、現在はホワイトデーガチャが実施されており、私も”嫁”が出るまで引く覚悟です。
女性向けゲームアプリのプロモーションを最大化するには
今回はTwitterのハッシュタグを用いてたユーザー分析でしたが、こういったデータ収集から得た分析結果をクリエイティブやターゲティングに活用した場合、通常のプロモーションと比べるとその差は大きく異なる傾向にあります。“推しキャラ”が大好きな女性ユーザーを裏切らず、かつゲームアプリのプロモーションを最大化できるコツについて、引き続きご紹介させていただきます。