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ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第35回

経年劣化に超強いM-DISCに対応! 約7000円のポータブルBlu-rayドライブ

2016年03月08日 12時00分更新

文● 織野至

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BD-R XLやM-DISCの書き込みや4kソース読み込みにも対応

使い方については写真の通りで、PCと接続するだけ

使い方については写真の通りで、PCと接続するだけ

 対応ディスクを見てみると、Blu-rayは最大100GBのBD-R XL、BD-RE XLまで対応し、書き込み速度は最大6倍、読み込み速度も最大6倍となっている。DVDはカードリッジに入っているタイプのDVD-RAM以外に対応し、読み込みと書き込みとも最大8倍だ。

 またCD-R、CD-RWについては読み込みと書き込み24倍となっているため、大半の用途で遅いと感じることはないだろう。

ディスクサイズと変わらないため、持ち運びや収納面で邪魔になりにくい

ディスクサイズと変わらないため、持ち運びや収納面で邪魔になりにくい

 さて、M-DISC規格にも対応していることが本製品の特徴でもある。M-DISCとは、書き込んだデータを1000年保存可能というものだ。

 仕組みをカンタンに解説すると、いわゆる書き込み可能な光学ディスクは、有機色素を化学変化させて記録している。

 これに対してM-DISCは耐久素材に物理変化を起こしてデータ記録する。イメージしやすいものとしては石版が挙げられ、従来の方式では弱点とされていた高温多湿、太陽光といったものに強い。

 書き込みについては対応製品と対応ディスクが必要になるが、読み込みについては、2005年以降の光学ドライブでOKだ。

M-DISCへの書き込みは、従来よりも高出力のレーザーが必要になる。読み込みについては、上記のように既存製品で問題ない

M-DISCへの書き込みは、従来よりも高出力のレーザーが必要になる。読み込みについては、上記のように既存製品で問題ない

 使い勝手については、従来の光学ドライブとなんら変わりがなく、先ページで触れているように、ケーブルを本体底部に内蔵できるため、管理が楽という印象が強い。

 つまり、M-DISCに対応する点以外は、とても普通な光学ドライブでクセもなく扱いやすいとなる。1万円以下の書き込み型BDドライブと考えると、お買い得感は高いだろう。

 M-DISCを使用するとした場合は、経年劣化に強いため、写真や動画などの多重バックアップ先として考えることができる。

 写真趣味の人であればRAWファイル群の中に、確実にバックアップしておきたい写真がいくつかあるはず。そういった場合はDVDだけでなく、Blu-ray形式にも対応しているため、多重バックアップ先として選択する価値がでてくるだろう。

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