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OSSは“代替品”ではなくイノベーションの牽引役、来年度の戦略を語る

「オープンソースで顧客の事業変革を支援」レッドハット望月新社長

2015年12月22日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「顧客のビジネスイノベーションをOSSで支えるパートナーに」

 続いて望月氏は、これから3~5年間の事業戦略に話を進めた。

 昨今では、UberやAirbnb、Facebookといった企業群が、「ビジネスのデジタル化」や「破壊的ビジネスイノベーション」の象徴として取り上げられることが多い。望月氏は「あまり触れられることがないが」と前置きしつつ、こうしたまったく新しいビジネスモデルを背後で支えているのはオープンソースソフトウェア(OSS)であることを指摘する。

 「オープンソースのテクノロジーそのものが、ビジネスイノベーションを牽引していく、という動きが顕著になっている」「OSSは(かつてのような)『コスト削減』や『ベンダーロックインの回避』が目的ではなく、『いち早く先進的な機能を取り込みたい』という企業ニーズに応えるためのものになっている」(望月氏)

オープンソースソフトウェアは“プロプライエタリ製品の代替品”としての時代を終え、イノベーションの牽引役となっている

グローバル企業の多くがOSSにテクノロジーイノベーションを期待している

 レッドハットでは、従来型の固定的な「モード1」のシステムと、迅速さやスケーラビリティに特徴を持つ新しい「モード2」のシステムの両方を支援する製品ポートフォリオを展開する「バイモーダル戦略」を展開している。望月氏は、Linux OSを含む6つのスタックそれぞれでモード1/2の製品を展開していることを説明し、今後も両方のモードにおいてソリューションを充実させていくと語った。

レッドハットの展開するバイモーダル製品戦略。「モード1/2の(左右の)製品間で、品質比はまだ『9:1』かもしれない。だが5年後には『5:5』にしていきたい」(望月氏)

来年度は3つの成長領域に注力、事業ポートフォリオの改革にも着手

 来る2017年度(2016年3月~2017年2月期)の事業戦略について、望月氏は、オープンソースによる包括的なエンタープライズソリューションを提供することで、顧客のビジネスイノベーションに貢献していきたいという。

 「単なるOS(RHEL)ベンダーではなく、もっとホリスティック(包括的)にソリューションを提供し、顧客にとって頼りになる相談相手になりたい」(望月氏)

 具体的には「クラウド」「ITマネジメント」「アプリケーションプラットフォーム」という3領域の成長に注力する。引き続きパートナーとの協業を推進していく一方で、まだ早期段階の新しいテクノロジーについては、レッドハットが自らプリセールスやコンサルティングを行い、顧客への価値提案と市場醸成を図るとしている。

クラウド、ITマネジメント、アプリケーションプラットフォームという3つの成長領域にターゲットを置く

顧客に提供する“バリュー”。「最終的には(右上の)顧客のビジネス変革における良きパートナーになっていくという方針」(望月氏)

 望月氏は、今後3年間のビジネス目標として、国内IT市場の成長率を上回る大幅な事業成長を果たすこと、地域拠点(大阪、福岡)の拡大や名古屋支社の新設を通じて首都圏以外の顧客へのカバレッジを強めること、従業員数を大幅に増強することなどを挙げた。さらに、Linuxが中心となっているビジネスポートフォリオの改革にも着手するという。

 「現在はまだ、売上の8割がOS(RHEL)やOS関連のビジネス。OSのビジネスも引き続き伸ばしつつ、クラウド基盤など他のビジネスも拡大していく。数年後には『6:4』のバランスに持っていく」(望月氏)

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