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プリンストンのデジギア道 第37回

懐かしの名曲をPCや携帯音楽プレーヤーでも楽しめる!

レコードの音源を「デジ造音楽版 匠」でデジタル化してPCに取り込む!

2015年06月25日 11時00分更新

文● 花茂未来

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レコードを再生して、いざ録音開始!

 録音するには、Sound it! 7 Basic for Princetonを起動し、ツールバーの「新規作成」ボタンをクリック。画面内に時間軸と音量レベルが記載された「ウェーブエディター」という大きな画面に加え、中央に「オーディオファイルの新規作成」という画面が開くので、「OK」をクリックする。

 さぁ、いよいよ録音開始である。まず画面下部にある録音ボタンをクリックして録音をスタート。続いてレコード盤に針を乗せ、音楽の再生を開始。この順序は逆でもかまわないが、不要な部分や無音部分は後から削除できるので、録音を先に開始しておくのがオススメ。

録音ボタンをクリック。レコード盤に針を乗せる。

 レコードの曲は1曲ごとに区切っても、全曲まとめて録音してもいいので、区切りのいいところで「停止」ボタンをクリックする。

停止ボタンをクリック。

 ウェーブエディター上にあるキザギザした波形が音楽のデータを視覚化したもの。うまく録音されているかを確かめるには、停止ボタンの左隣にある「再生」ボタンをクリックすれば、スピーカーから録音した音楽が流れるハズだ。あとはツールバーの「名前を付けて保存」をクリックし、データを保存するだけ。基本的にはWAVと呼ばれる形式で保存される。後述するマーカー機能を使う場合はWAV形式で保存している必要がある。

 なお、全曲まとめて録音する場合は、再生が終わるまで目の前で待機するのは骨が折れるもの。そんなときは、録音の自動停止機能が便利だ。画面下部にある「Timer」の右隣にある二重丸のボタンをクリックすれば、録音を自動停止するまでの時間を設定できる。あとは上記の手順で録音すれば、指定時間に録音がストップする。

録音の自動停止時間を設定する。

録音音量を調整して音割れを防ぐには

 オーディオ機器やPC環境によって、録音時の音量に差がでる場合がある。入力音が大きすぎると音が割れてしまうため、そのような場合は録音音量を調整してみよう。

 手順は、画面下部にある「Mixer」をクリック。「ミキサー」画面が開くので、右側(INPUT側)にあるスライダーを下にドラッグして動かせば、録音音量が下げられる。

スライダーを下げて録音レベルを低くする。

 ちなみに左側(OUTPUT側)にあるスライダーは、Sound it! 7 Basic for Princetonで音を再生したときの再生音量となっている。

理想的な録音データに仕上げよう

 さて、録音を終えたらちょっとした編集もしてみたい。ここでは基本的な編集機能を紹介する。まずは不要な部分の削除。ウェーブエディターは左から右に時間が流れているので、再生するなどして不要な部分を探し出し、あとはドラッグして範囲選択したら、右クリックメニューから「カット」を選ぶだけ。ツールバーにあるハサミのボタンを押しても同様の操作となる。

不要部分を選択してカット。

 また、範囲選択後、右クリックメニューにある「消去」をクリックすれば、選択した部分を無音にできる。曲と曲の間や、曲が始まる前のノイズが気になる場合などに使おう。

 続いてはエフェクトの適用だ。エフェクトとは、録音した音楽データから、ノイズを除去したり、あるいは特殊効果をかける機能のこと。本ソフトには3つのノイズ低減エフェクトが用意されている。

 エフェクトを使用する場合も、まずは範囲選択から。もし録音データすべてにエフェクトをかけたいなら、ウェーブエディター上で右クリックし、メニューから「全てを選択」をクリックする。そして画面下部にあるボタンから「Effect」をクリックして「Restore」項目からノイズ除去エフェクトを選択する。

「Effect」からノイズ除去エフェクトを選択できる

 ノイズ除去エフェクトの効果は、レコード盤に針を置いたとき、レコード盤の傷、再生中のプチプチ音といったノイズを除去する「DE-CLICER」、カセットテープなどの再生中に入るサーっというノイズを除去する「CE-NOISER」、ブーンという低周波ノイズを除去する「CE-BUZZER」がある。

 以上が基本的な使い方となる。

録音データからオリジナルCDを作って完成だ!

 では、録音と編集作業が終わったら、いよいよオリジナルCDを作ってみよう。Sound it! 7 Basic for Princetonを起動したら、「ツール」メニューからプレイリストを選択。プレイリスト画面が表示されたら、保存した録音データをプレイリスト上にドラッグして追加し、あとは「CD作成」をクリックするだけ。

曲を追加したらCD作成をクリック。

 たったこれだけで、アナログ音源から録音したオリジナルCDを作れてしまう。なお、レコードやテープを一曲ずつではなく、いちどに録音した場合は「マーカー」機能を使うとさらに手軽になる。

 マーカー機能では、無音部分を検出して印をつけ、その部分を中心に曲を分割保存したり、プレイリストに追加するときに、自動で別々の曲として扱ってくれるというもの。

 使用するには「編集」メニューから「マーカー」→「無音部を検出してマーカーを置く」を選択。「無音判定条件の設定」画面が開くので、音量レベルと感覚を指定して「OK」をクリックすると、条件と一致する箇所をマークしてくれる。

「無音判定条件の設定」画面を開き、無音として認識する条件を指定する。

 無音とする条件のうち、音量が何dB以下を無音とすればいいかか分からない場合は、曲の分かれ目を再生してみよう。画面下には音量メーターがあるので、曲の分かれ目の音量を確認できる。

(次ページ、「iTunesにアルバムとして取り込もう!」に続く)

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