ウスカルさ変えず、ビジネスに必要な“タフ”を加えた
VAIO Proのあるべき姿-「VAIO Pro 13 | mk2」の進化点
どんなにデザインや堅牢性が優れていても、しっかりとビジネス利用に耐える性能が備わっていなければ意味がない。ということで、最後にベンチマーク結果を紹介する。試用したのはVAIO Pro 13 | mk2の個人向け標準仕様モデル「VJP1329SCHIS」。Core i3-5005U(2.0GHz)、4GBメモリー、128GB SSD(SATA接続)という構成で、価格は11万8584円の最も安価なモデルだ。
Windowsの快適さの指標となる評価プログラム「WinSAT」の実行結果を、フリーソフトの「WIN SCORE SHARE」を使って確認すると、プロセッサーの値が「6.9」、メモリーが「5.9」、グラフィックスが「5.4」、ゲーム用グラフィックスが「5.6」、プライマリディスクの値が「8.1」となった。
PCの総合的な力を見る「PCMARK8」と、3D処理性能を見る「3DMark」、そしてストレージの速度を計測する「CrystalDiskMark」を試した。
PCMARK8の結果は「2160」と基本性能は少し低めであるように思うが、文書作成や動画視聴する際に処理が重く感じることはなく、軽快に作業できた。3DMarkのうち負荷の軽い「Ice Storm」の計測値がCore i3搭載ノートとしては高い「48354」である点には底力を感じるし、SSD搭載による起動・終了の速さもあって実際の使用感は非常によかった。CrystalDiskMarkでもSATA接続の限界値(600MB/s)に近い「553.5MB/s」という数値が出ている。
さらにCTOで、Core i7-5500U(2.4GHz)、8GBメモリー、512GB SSD(PCIe x4接続)といった構成にすることも可能だ。フルスペックにすると価格は30万円近くなるが、予算と必要に応じて細かく構成を選べるのはありがたい。
3DMarkの計測中、底面がかなり熱くなったことも記しておこう。軽くてキーも打ちやすいVAIO Pro 13 | mk2は膝に載せても使いやすかったが、重いアプリケーションをいくつも利用する際も膝に載せるのは避けるべきだ。反対に、キーボード部分とパームレストは全くと言っていいほど温度が変わらないことに驚いた。
物理的なダメージや本体の熱は外側で抑え、内側の快適さを常に保つタフなノート。「VAIO Pro 13 | mk2」は、“タフモバイル”としてのこだわりが外見にも中身にも感じられる製品だ。