「VAIO Z」徹底レビュー - 使い勝手最高、驚きのモンスターモバイル
VAIOから2015年春モデルとして、13.3型モバイルノート「VAIO Z」(VJZ13A1)が発表された。前モデルの発売から2年8ヵ月、そしてソニーから分離し新会社を設立してから7ヵ月が経過した今、新しい「VAIO Z」はどのような変化を遂げたのか。今回は発売前に試用機をお借りできたので、外観や性能面についてレビューしたい。
主なスペック | |
---|---|
製品名 | VAIO Z |
型名 | VJZ13A1 |
店頭想定価格(税別) | 約19万円から |
CPU | 第5世代Intel Core i7-5557U(3.1GHz、TPD28W)、第5世代Intel Core i5-5257U(2.7GHz、TPD28W)、拡張版Intel SpeedStepテクノロジー搭載、HTテクノロジー対応 |
チップセット | ― |
メインメモリー(最大) | 8GB(16GB)、オンボード |
ディスプレイ(最大解像度) | 13.3型ワイド 液晶(2560×1440ドット)、静電式タッチパネル、グレア(防汚・指紋防止コーティング) |
グラフィックス機能 | Intel Iris Graphics 6100(CPU内蔵) |
ストレージ | 第2世代High speed SSD 約128/256/512GB(PCI Express ×4接続、20Gb/s) |
光学式ドライブ | ― |
LAN機能 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac) |
インターフェース | HDMI端子(4096×2160ドット/24Hz対応、または3840×2160/30Hz)、USB 3.0端子×2(1ポートは給電機能付き)、Bluetooth 4.0 |
カードスロット | SD/SDHC/SDXC |
カメラ | フロント:"Exmor R for PC" CMOS センサー搭載HDウェブカメラ(92万画素)、リア:"Exmor RS for PC" CMOS センサー搭載8Mカメラ(799万画素) |
センサー | 加速度、ジャイロ、地磁気 |
テレビ機能 | ― |
サウンド機能 | 内蔵ステレオスピーカー、内蔵デュアルマイク、ヘッドホン端子 |
本体サイズ | 約幅324.2×奥行き215.3×高さ15.0〜16.8mm |
重量 | 約1.34kg |
バッテリー駆動時間 | 約15.2時間〜約15.5時間(JEITA 2.0) |
OS | Windows 8.1 Update(64bit)/8.1 Pro Update(64bit) |
オプション (CTO選択) |
VGAアダプター、ワイヤレスルーター |
2-in-1ノートとして生まれ変わった「VAIO Z」
編集部から「VAIO Z」試用機の箱が届き、さっそく中身を取り出してみた時、筆者は既視感を覚えた。天板の中央に大きなラインが入っていたのだ。察しのいい読者ならピンときた方もいるだろう。そう、ソニー時代の「VAIO Fit A」シリーズで採用されていた「マルチフリップヒンジ」によるラインだったのだ。
試用機を手にするまで事前情報がまったくなかったため、筆者はてっきり担当編集が間違って違うモデルを発送してしまったのかとばかり思っていた。サイズも重量感もソニー時代の「VAIO Fit 13A」にかなり似ている。
だが梱包されていた箱を見ると、確かに「VAIO Z」と書かれていた。一体どういうことなのか、疑問を感じながらもう一度本体を確認してみたところ、「VAIO Fit 13A」よりも質感が高い点に気がついた。まず底面の素材に「VAIO Pro」シリーズと同じUDカーボンが使われている。天板やパームレストのアルミ素材は、削り出しのような手触りだ。またキーボードの周辺の雰囲気もまるで違う。質感の高さは従来の「VAIO Z」シリーズそのものだ。
「VAIO Fit 13A」に似ているボディをじっくり観察することで、筆者は理解できた。「VAIO Zは2-in-1 PCとして生まれ変わったのだ」と。
最後に触れた前モデル「VAIO Z」(SVZ13119FJ)では、ボディの断面が六角形状となる「ヘキサシェル」構造を採用していたり、外付けGPUや光学ドライブを搭載した「Power Media Dock」に対応していた。そのため新しい「VAIO Z」も似たようなデザインだろうと、勝手に勘違いしていたのだ。
だがしかし前モデルより以前の「VAIO Z」を振り返ってみると、初代「VAIO type Z」と「Z2」こと第2世代のデザインも、第3世代とかなり異なっている。第4世代となる新しい「VAIO Z」でさらにデザインが変更されたとしても不思議ではない。「VAIO Z」のテーマである「高い性能と究極のモバイビリティー」を追求した結果、2-in-1という選択したのかもしれない。
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