ウスカルさ変えず、ビジネスに必要な“タフ”を加えた
VAIO Proのあるべき姿-「VAIO Pro 13 | mk2」の進化点
VAIO Pro 13 | mk2のカラーバリエーションは2色ある。現行機種と同じブラックに加え、ソニー時代にあったシルバーが復活した。シルバーは様々な色に馴染みやすく、ブラックよりも軽やかな印象がある。とにかく、選択肢が増えたのは嬉しいところだ。
そして、軽やかなのは印象だけではない。タッチパネルなしの場合、重さは1.03kgと片手で持ち上げられる。最薄部13.2mmの薄さも魅力的だ。
軽量でも堅牢性を担保できたのは六角形状の「ヘキサシェルデザイン」による。天面の素材に用いたマグネシウムは一体成型が可能のため、構造による強度増が見込めるのだという。特に鋭利に曲がったヒンジ部の強度が高く、これでLCD基板やアンテナケーブルといった重要な部品を守っているようだ。
底面を見ると、いくつかビスが表出していることに気付く。現行型には見られないが、これはデザイン性よりもメンテナンス性を優先したためだ。ビスを外せば筐体内部をチェックできるので、パーツ交換や整備がしやすい。また、ビスの配置を現行型から変更したことで、剛性が高まっているという。
インターフェースは、USB 3.0端子×3、VGA端子、HDMI端子、有線LAN端子、SDメモリーカードスロットを用意する。VGA端子とHDMI端子は同時利用でき、本体ディスプレー含めて3画面出力すれば仕事の効率も上がるだろう。
この原稿もVAIO Pro 13 | mk2で書いているのだが、この文字入力のしやすさ、打鍵音の静かさは特に素晴らしい。約19mmの広いキーピッチと、耳障りな「カチャカチャ音」を低減する工夫がなされたキーボードは「VAIO Z」と同じものを採用している。
さらに、タッチパッドを左右2ボタン付きのものに変更した。タッチ非対応モデルの場合は特に、しっかりとクリックできるボタンの恩恵を受けられるはずだ。実際に使ってみた感想としては、ボタンは固めでグッと押し込む必要があった。少し残念だったのは、ボタンがある分だけタッチパッドの奥行がおよそ3cmと狭く、縦スクロールのしづらさを感じたこと。クリックボタンの便利さはあるが、好みは分かれそうだ。