久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今回も、2014年から2015年にかけて登場した新製品をおさらいしよう。
GWにパーツショップを訪れても戸惑うことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてからPCの自作に臨みたい。それではさっそく、PCパーツの最新トレンドを一気に振り返っていこう。
最終回となる第5回は「PCケース編」。外観デザインはもちろん、使いやすさ(組みやすさ)も重要なポイント。ATX、MicroATX、Mini-ITXとサイズごとに注目のモデルを確認していく。
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座卓型のPCケース「DK-Q1X」。こういった奇抜な製品があるのが自作の醍醐味でもある
2014年から2015年の最新PCケース事情
~ATX編~
将来的なパーツ増設時はもちろん、デバイス類を豊富に搭載したい。そんなユーザーは、迷わずATX対応ケースを選ぼう。外観デザインも実にさまざまなモデルが用意されているほか、静音重視か冷却重視かなどコンセプトにより多数のモデルが販売されている。
最近では、一体型水冷ユニットの搭載を前提したモデルがほとんどで、ラジエータースペースがどのように確保されているかなども注目ポイントだろう。それでは、ATX対応ケースの注目モデルからチェックしよう。
ATX対応ケースの注目モデル
マザーボード90度回転レイアウトを採用するSilverStoneのミドルタワーPCケース「RAVEN 5」。マザーボードのI/O部や拡張カードのブラケット部はすべてケーストップ側に配置されることで、効率的な熱排気を行なう
Sharkoon製フロントドアパネルを採用した静音仕様のミドルタワーケース「Mask」。日本向けに、自動車で採用されるレベルと同等品の防音シートを採用しているのが特徴で、厚さ3mmの防音シートを各所に標準装備している
Phanteks製のハイエンドPCケース「Enthoo Luxe」。水冷パーツマウントスペースを多数装備するエンスー向けのモデルで、リザーバータンク設置スペースやポンプ設置台座を備える。スイッチを押すと次々に切り替わるLEDもウリ
COMPUTEX TAIPEI 2014で話題となったIn Win製のPCケース「S-Frame」。1枚のアルミ製パネルとサイドの強化ガラスパネルで構成される大型PCケースで「マザーや電源といった各パーツの搭載エリアを分けることで、効率的な冷却効果を実現する」とする
ENERMAX製ゲーマー向けデザインのフルタワーPCケース「Thormax GT」。対応フォームファクターはE-ATXで、多数のファンが搭載可能な高冷却モデル。拡張スロットは9段、ビデオカード搭載スペースは標準で360mm(最大490mmまで)確保されている
フロントがフラットデザインのNZXT製PCケース「SOURCE340」。5インチオープンベイを排除し、シンプルでフラットなフロントパネルデザインを採用するのが特徴。ドライブベイはすべて下部のカバー内に収納する。レッドとブルーのカラバリもある
フロントにアルミ調デザインのドアを備え、静音性をウリとするCORSAIRのE-ATX対応のミドルタワーPCケース「330R Silent」。最大3基のファン制御に対応したマルチファンコントローラーを搭載する
電源ユニット・CPUクーラー・ケースファンなどを手がけているBe Quiet!初のPCケース「Silent Base 800」。静音性と冷却性能にこだわったというフロントドア方式を採用するミドルタワーで内部の駆動音を吸収する吸音材を搭載済み
Fractal Design製ミドルタワーPCケース「Define R5」。高い静音性と拡張性を備え、多くの冷却オプションに対応したミドルタワーモデル。今や自作ユーザー御用達の人気ケースで、アキバでの売れ行きも好調
NZXTとゲーミングデバイスメーカーであるRazerがコラボレーションしたミドルタワーPCケース「H440 Designed by Razer Edition」。フロントパネルとサイドカバーにはグリーンに発光するRazerロゴを配置。初回分は完売も最近になって再入荷されている
圧倒的な拡張性と優れた冷却性能を兼ね備えた、E-ATX規格対応のCORSAIR製フルタワーPCケース「780T」。大型アクリルウィンドウを採用したラッチ式サイドパネルにより、メンテナンス性も非常にいい
静音性と冷却性能を実現したAntec製のE-ATX対応フルタワーPCケース「P380」。フロントからトップまで続く4mm厚の高剛性アルミニウムパネル、ポリカーボネートを採用した独自の2層遮音サイドパネルを採用する豪華仕様だ
2段重ねたスタックも可能な、とにかくデカイThermaltake製のキューブ型PCケース「Core X9」。本体サイズは380(W)×640(D)×502(H)mm、重量17kgのE-ATXフォームファクターに対応。ベイ数は5インチ×3、2.5/3.5インチ共用シャドウ×6、3.5インチシャドウ×1、2.5インチシャドウ×2に対応
優れた静音性を誇るCORSAIR製のATX対応ミドルタワーPCケース「Carbide 100R Silent」。フロントパネル内側、ケーストップ、両サイドパネルにノイズを吸収する吸音材を装備する静音志向の製品
(→次ページヘ続く 「Micro ATX対応ケースの注目モデル」)
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