久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今回も、2014年から2015年にかけて登場した新製品をおさらいしよう。
GWにパーツショップを訪れても戸惑うことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてからPCの自作に臨みたい。それではさっそく、PCパーツの最新トレンドを一気に振り返っていこう。第3回は「ビデオカード編」だ。
2014年から2015年の最新ビデオカード事情
~NVIDIA編~
NVIDIA「GeForce」シリーズは、例年通り新型GPUを投入している。2014年9月に「Maxwell」アーキテクチャーを採用するハイエンドGPU「GeForce GTX 980/970」をリリース。年が明けた2015年1月には、ミドルレンジGPU「GeForce GTX 960」をリリースしている。
従来モデルと比べ、パフォーマンスの向上こそ劇的とはいかない「GeForce GTX 900」シリーズだが、注目すべきはそのワットパフォーマンスだ。
最上位の「GeForce GTX 980」でさえ、TDPはわずか165Wと驚異的に低い。当然GPUの発熱も抑えられており、一部の「GeForce GTX 970」搭載モデルでは低負荷時のファンレス駆動を実現。ミドルレンジGPU「GeForce GTX 960」搭載カードにいたっては、低負荷時のファンレス駆動が標準仕様となっている。
ゲーム以外のシーンでほぼファンレス状態になるこれら最新ビデオカードは、自作ユーザーにもたらすインパクトとメリットは大きい。今や、NVIDIA「GeForce」シリーズは、ビデオカード市場を席巻してる状況だ。
2014年4月~2015年4月に発売されたNVIDIA GPUのスペック表 | ||||||
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GPU | GeForce GTX TITAN Z | GeForce GTX TITAN X | GeForce GTX 980 | GeForce GTX 970 | GeForce GTX 960 | |
開発コードネーム | GK110×2 | GM200 | GM204 | GM204 | GM206 | |
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm | |
ストリーミング プロセッサー数 |
2880基×2 | 3072基 | 2048基 | 1664基 | 1024基 | |
コアクロック | 706MHz | 1000MHz | 1126MHz | 1050MHz | 1126MHz | |
ブーストクロック | 876MHz | 1075MHz | 1216MHz | 1178MHz | 1178MHz | |
メモリークロック | 7000MHz | 7010MHz | 7000MHz | 7000MHz | 7010MHz | |
搭載メモリー量 | 12GB | 12GB | 4GB | 4GB | 4GB | |
メモリータイプ | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | |
メモリーバス | 384bit | 384bit | 256bit | 256bit | 128bit | |
TDP | - | 250W | 165W | 145W | 120W | |
補助電源 | 8ピン+8ピン | 8ピン+6ピン | 6ピン+6ピン | 6ピン+6ピン | 6ピン |
購入の目安は、自分がプレイしている(もしくは予定)ゲームタイトルによる。負荷の高いタイトルであれば「GeForce GTX 970」搭載モデル以上の製品、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」クラスのMMOであれば「GeForce GTX 960」で十分だろう。
ちなみに、ゲームはしないがビデオカードは欲しいという人は、現在でも購入可能な旧世代モデル「GeForce GT 740/GTX 750」クラスのカードを選択するといい。設定次第ではゲームも楽しめ、CPU/APU内蔵GPU以上のパフォーマンスを得られるはずだ。
次ページでは、編集部オススメのビデオカードを採用GPUごとにピックアップしている。好みのモデルをアレコレと物色してほしい。
(→次ページヘ続く 「オススメのGeForceビデオカード」)
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