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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2015 第3回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ビデオカード編】

2015年04月23日 12時00分更新

文● 山県

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 久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今回も、2014年から2015年にかけて登場した新製品をおさらいしよう。

 GWにパーツショップを訪れても戸惑うことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてからPCの自作に臨みたい。それではさっそく、PCパーツの最新トレンドを一気に振り返っていこう。第3回は「ビデオカード編」だ。

2014年から2015年の最新ビデオカード事情
~NVIDIA編~

 NVIDIA「GeForce」シリーズは、例年通り新型GPUを投入している。2014年9月に「Maxwell」アーキテクチャーを採用するハイエンドGPU「GeForce GTX 980/970」をリリース。年が明けた2015年1月には、ミドルレンジGPU「GeForce GTX 960」をリリースしている。

秋葉原では、2014年9月19日の16時1分から販売が開始。発売当初こそGeForce GTX 980搭載モデルはすべてリファレンス準拠だったが、今では多数のオリジナルモデルが販売されている

 従来モデルと比べ、パフォーマンスの向上こそ劇的とはいかない「GeForce GTX 900」シリーズだが、注目すべきはそのワットパフォーマンスだ。

 最上位の「GeForce GTX 980」でさえ、TDPはわずか165Wと驚異的に低い。当然GPUの発熱も抑えられており、一部の「GeForce GTX 970」搭載モデルでは低負荷時のファンレス駆動を実現。ミドルレンジGPU「GeForce GTX 960」搭載カードにいたっては、低負荷時のファンレス駆動が標準仕様となっている。

 ゲーム以外のシーンでほぼファンレス状態になるこれら最新ビデオカードは、自作ユーザーにもたらすインパクトとメリットは大きい。今や、NVIDIA「GeForce」シリーズは、ビデオカード市場を席巻してる状況だ。

2014年4月~2015年4月に発売されたNVIDIA GPUのスペック表
GPU GeForce GTX TITAN Z GeForce GTX TITAN X GeForce GTX 980 GeForce GTX 970 GeForce GTX 960
開発コードネーム GK110×2 GM200 GM204 GM204 GM206
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm 28nm
ストリーミング
プロセッサー数
2880基×2 3072基 2048基 1664基 1024基
コアクロック 706MHz 1000MHz 1126MHz 1050MHz 1126MHz
ブーストクロック 876MHz 1075MHz 1216MHz 1178MHz 1178MHz
メモリークロック 7000MHz 7010MHz 7000MHz 7000MHz 7010MHz
搭載メモリー量 12GB 12GB 4GB 4GB 4GB
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリーバス 384bit 384bit 256bit 256bit 128bit
TDP - 250W 165W 145W 120W
補助電源 8ピン+8ピン 8ピン+6ピン 6ピン+6ピン 6ピン+6ピン 6ピン

 購入の目安は、自分がプレイしている(もしくは予定)ゲームタイトルによる。負荷の高いタイトルであれば「GeForce GTX 970」搭載モデル以上の製品、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」クラスのMMOであれば「GeForce GTX 960」で十分だろう。

 ちなみに、ゲームはしないがビデオカードは欲しいという人は、現在でも購入可能な旧世代モデル「GeForce GT 740/GTX 750」クラスのカードを選択するといい。設定次第ではゲームも楽しめ、CPU/APU内蔵GPU以上のパフォーマンスを得られるはずだ。

 次ページでは、編集部オススメのビデオカードを採用GPUごとにピックアップしている。好みのモデルをアレコレと物色してほしい。

(→次ページヘ続く 「オススメのGeForceビデオカード」)

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