超高速SSD+大画面+高性能グラフィックスの三拍子揃ったハイスペックノート

限界超える爆速マシン! 超高速PCIe x4のSSD搭載「m-Book W」を試す

文●山口優、編集● 鈴木誠史/ASCII.jp

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超高速なSSDの実力をチェック

 CPU性能やグラフィックス性能をチェックする前に、「MB-W810X-SH」の大きな特徴である超高速ストレージについて見ておこう。

 「MB-W810X-SH」は、プライマリディスクとして256GBのSSDを搭載している。また、これとは別にセカンダリディスクとして2TBのHDDを装備する。SSDは読み書きともに高速なのがメリットだが、高価なため1GBあたりのコストはHDDに比べて不利である。HDDは速度面で不利だが大容量を比較的安価に実現できるというメリットがあるため、SSDとHDDを両搭載することで、利用シーンに応じてストレージの種類を使い分けられるようにしているのがポイントだ。

ボトムケースを外して内部にアクセスしたところ。256GBのPCIe x4 M.2 SSD、2TB HDD、16GBのメモリなどが搭載されている

 加えて「MB-W810X-SH」が搭載するSSDはM.2規格/PCI Express Gen2 x4接続の「Sumsung SM951」シリーズ。1400MB/sを超える速度を実現しているという代物だ。

 そこで、実際にいくつかベンチマークを実行してこのSSDの性能をチェックしてみることにした。

 まず、SSD専用のベンチマークソフト「AS SSD Benchmark」を試してみたところ、次の図のようになった。公称スペックの1400MB/sにはわずかに届いていないが、読み書きともに1000MB/sを大きく超えている。

「AS SSD Benchmark」のベンチマーク結果。1000MB/sを大きく超える数値が出た

 続いて、定番の「CrystalDiskMark」も試してみた。1356MB/sとこちらも公称スペックに肉薄する数値が出ている。実際、OSの起ち上がりやアプリの起動が非常に高速で、ファイルサイズが1GBを超えるアプリもほんの2~3秒で起動してしまうのに驚いた。

「CrystalDiskMark」のベンチマーク結果。公称値の1400MB/sに近い数値が出ている

 「MB-W810X-SH」を使用する際は、アプリや使用頻度の高いファイルをSSDに、使用頻度の低いファイルや動画素材などの容量を食うファイルをHDDに保存するようにすると快適だ。その意味では、映像編集やPCゲームのように、読み込みに時間のかかる重量級アプリを使う場合にはもってこいのストレージ環境だ。

マウスコンピューター/G-Tune

(次ページ、「直線で構成されたシャープな顔つきが魅力」に続く)