IGZOはやっぱりいいね! 外で快適に仕事ができちゃう「LuvBook J」

文●ハシモト/ASCII.jp編集部

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 マウスコンピューターの「LuvBook J」は13.3型のディスプレーを搭載するモバイルノートPC。まず最初に驚いたのは「軽い」ということだ。

 重量は約1.4kgと、このクラスのモバイルノートとしては普通だが、アルミ素材のように見える(実際は樹脂製)ヘアライン加工の天面など見た目に重厚感があり「きっと重いんだろうな」という思いこみがあった。だが、実際に持ってみると想像以上に軽い感じなのである。

13.3型のディスプレーを搭載する「LuvBook J」

モバイル用途としてはちょうどいい、13.3型のディスプレーを搭載する「LuvBook J」

天面はヘアライン加工っぽい見た目だが、金属素材ではない

天面はヘアライン加工っぽい見た目だが、金属素材ではない

左側面にはUSB 3.0とHDMI端子のほか、アナログRGB(D-Sub 15ピン)の出力まである

左側面にはUSB 3.0とHDMI端子のほか、アナログRGB(D-Sub 15ピン)の出力まである

右側面にはUSB×2とSDメモリーカードスロット、そして有線LAN端子もしっかり装備

右側面にはUSB×2とSDメモリーカードスロット、そして有線LAN端子もしっかり装備

久しぶりの“ちゃんとしたノートPC”

 本体サイズは幅326×奥行231×高さ23.6mmで、13.3型のウルトラブックなどと比較してしまうとちょっと大きく、厚め。これも重そうな見た目の要因だろう。

 だが、HDMI端子やUSB 3.0端子はもちろん、アナログRGB端子や有線LANポートまで備えている。これらに端子は多くのウルトラブックでは省略されがちで、(ウルトラブックばっかり使っていた筆者は)久しぶりに“ちゃんとしたノートPC”を使ったという満足感に包まれた。

喫茶店での原稿書きも写真加工もスムーズ!

デスクトップ画面。テキストエディター(秀丸)の文字が極小

デスクトップ画面。テキストエディター(秀丸)の文字が極小

 実際に「LuvBook J」を取材に持参して使ってみることにした。取材で行なう作業とは、登壇者の発言のメモ取り、デジカメで撮った写真の取り込みと修正、メモを元にした原稿の執筆である。

 当初はよくスペックを確認せずに使っていたので、ディスプレー解像度は1366×768ドットぐらいか? と思っていた。実際、Windows 8.1のデスクトップを見る限りはそれぐらいの解像度っぽいのである(Windows 8.1ではデスクトップ上のテキストなどを大きく見せる機能がデフォルトで働いている)。

 だが、テキストエディターをインストールし、初期状態で起動してみると、文字が極小なのである。不審に思って解像度を確認して見たところ、なんと2560×1440ドットもある。しかも、IGZOディスプレーとのことだ。

 IGZOの仕組みについてはこちらの記事が詳しいが、そのメリットは「高精細」「高コントラスト」「低消費電力」「タッチ操作のしやすさ」である。本機はタッチパネルではないので、タッチ操作のしやすさは関係ないが、高精細なのは前述の通り。

外で快適に仕事できるバッテリーと液晶

 低消費電力は、直接関係しているかどうかは定かではないが、CPUにCore i7-4510U(2.0GHz)を採用し、高解像度ディスプレーを採用しながら約5.4時間の連続駆動が可能、という本機スペックに貢献していそう。このスペックで半日は使えるのだから、大したものだと思う。

キーボードは広く、タッチパッドの面積も広い。モバイルPCながら窮屈な感じはない

キーボードは広く、タッチパッドの面積も広い。モバイルPCながら窮屈な感じはない

 そして記者会見のメモを取ったり、喫茶店で原稿を書いたりしてみたのだが、キーボードが大きく画面解像度も高く、画面も明るいので快適に使うことができた。(いろんなものが散乱している)筆者の会社の机で仕事をするよりも、LuvBook Jを持ち出して外で仕事をしたほうが快適とさえ思えてしまう。

SDメモリーカードを差すと、半分程度がはみ出す。このまま持ち歩くのはもちろん危険だ

SDメモリーカードを差すと、半分程度がはみ出す。このまま持ち歩くのはもちろん危険だ

 気になる部分があるとすれば、SDメモリーカードスロットの深さが浅いため、半分程度までしか差さらないことだろうか。最近のノートPCには多い仕様だが、さまざまな装備が完備されている本機では逆にちょっと目立ってしまう。

 まあ、逆に言えばデータを移したら必ずデジカメに戻すというクセつくので、メモリーカードを差しっぱなしにしてそのまま忘れ、デジカメを使うときに「うわっ、メモリーカードがない!」と大慌てすることを避けられる。筆者にとってはメリットかもしれない。

バッテリーは脱着が可能。ヘタってきても交換すればいい

バッテリーは脱着が可能。ヘタってきても交換すればいい

着脱式バッテリーもありがたい

 「LuvBook J」のCore i7&IGZOディスプレー&SSD搭載モデル(LB-J300X-SSD)のベース構成の直販価格は13万2624円。正直安くはない。だが、だからこそありがたいのが、脱着式のバッテリーである。

 一般的なウルトラブックは基本的にバッテリーの脱着はできず、バッテリーがヘタってきたら有償のメーカー修理に出すか買い替えるしかない。だが、本機の場合はバッテリーユニットを交換すればいい。

 ただし、現在のところ交換用バッテリーの販売がされている気配がないし、購入時オプション選択においても追加バッテリーの項目が見られない。せっかく交換できる仕様になっているのだから、ぜひ交換用バッテリーも提供してほしいところだ。

 10万円以上の買い物をするからには、それなりに何かを期待して購入する人が多いと思う。薄さ・軽さ・スタイリッシュさを選ぶならウルトラブックなのかもしれないが、多様な周辺機器が使える端子の多さや、より長く使いたいと考えるなら、本機を選ぶのが“賢い買い物”といえそうだ。

LuvBook J
機種名 LB-J300X-SSD
CPU Core i7-4510U(2.0GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 4400
メモリー 8GB
ストレージ 512GB SSD
ディスプレー 13.3型(2560×1440ドット)、IGZO
光学ドライブ
通信規格 有線LAN(1000Base-T)、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0
インターフェース USB 3.0端子×1、USB 2.0端子×2、HDMI端子×1、D-sub 15ピン、マイク入力端子×1、ヘッドフォン出力端子×1
内蔵カメラ 100万画素ウェブカメラ
連続駆動 約5.4時間
サイズ/重量 約幅326×231×23.6mm/約1.4kg
OS Windows 8.1 Update(64bit)
マウスコンピューター/G-Tune