超高速SSD+大画面+高性能グラフィックスの三拍子揃ったハイスペックノート

限界超える爆速マシン! 超高速PCIe x4のSSD搭載「m-Book W」を試す

文●山口優、編集● 鈴木誠史/ASCII.jp

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 「m-Book W」は、折りたたみ時に幅413×奥行き285×高さ31.9mmという、昨今のノートPCのなかでは比較的大柄なボディを採用している。筐体はエッジ部分を直線で切り取ったようなデザインになっており、シャープで精悍な顔つき。またボディ外装はマットな質感で、サラッとした手触りになっている。黒を基調としたボディカラーも相まって、全体に落ち着いた上質な雰囲気が漂っているのが魅力的だ。

ボディ外装はマットな質感の表面処理が施されており、サラッとした上質な手触り

 製品の目玉である17.3型の大型ディスプレーは、ノングレア(非光沢)タイプで映り込みが少なく、明るい室内や日中の屋外でも表示内容を確認しやすい。解像度はフルHD(1920×1080ドット)で、色再現性や階調表現力も高い方だ。視野角も十分あり、上下斜めから見た場合は多少色の変化があるが、左右斜めの角度からだと色の変化は少なく、真横に近い角度から見てもちゃんと表示している映像や写真をオリジナルに近い色で確認できる。

 インターフェイスはUSB 3.0端子×4、HDMI出力端子、mini DisplayPort、D-sub、ヘッドフォン出力、マイク入力、S/PDIF、マルチカードリーダーなどを搭載する。映像出力端子が3系統もあるのはノートとしてかなり贅沢な仕様。家庭のテレビや外部ディスプレー、プレゼンなどに使うプロジェクターなど、さまざまなデバイスに繋いで使用できる。

本体前面には各種インジケーターが搭載されている

本体左側面には、USB 3.0端子×2、ヘッドフォン出力、マイク入力、S/PDIF端子を備える

本体右側面には、LAN、D-sub、USB 3.0端子を備える

本体背面には、電源コネクター、HDMI端子、mini DisplayPort、USB 3.0端子を搭載する

最新ゲームも快適に楽しめる高性能

 「m-Book W」はゲーミングPCというわけではないが、CPUに4コアのCore i7-4720HQ(2.60GHz)を、GPUにNVIDIAのGeForce GTX 960Mを搭載しており、そのポテンシャルは大きい。そこで、いくつかベンチマークを実行して性能を測ってみることにした。まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」を実行してみたところ、次のような結果になった。

WinSAT.exeの結果。プロセッサーやプライマリディスクで8.0を超える非常に高いスコアが出た

WinSAT.exeの結果
プロセッサー8.2
メモリー8.2
グラフィックス5.9
ゲーム用グラフィックス5.7
プライマリディスク8.7

 予想通り、全体に非常に高いスコアになっている。特に目を見張るのはプライマリディスクの「8.7」。今まで見たことのない数値だ。

 次に試したPCMARK 8 HOME ACCELERATEDでは、下図のようになった。

PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0のベンチマーク結果

PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア
HOME Score3519
Test duration37min 03s
Web Browsing - JunglePin0.31874s
Web Browsing - Amazonia0.13496s
Writing4.5s
Casual Gaming30fps
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v230fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v233ms
Advanced Photo Editing part 10.23079s

 同様に3DMARKも試してみたところ、次のような結果になった。

3DMARKのベンチマーク結果

3DMARKスコア
FIRE STRIKE4086
SKY DIVER12640
CLOUD GATE16836
ICE STORM88560

 いずれも高スコアで、ハイエンドのゲーミングPCとまではいかないまでも、一般的なゲーミングノートと互角の性能を持っている。

 そこで、ゲーム系のベンチマークも試してみることにした。まず「FINAL FANTASY XIV:A Realm Reboneベンチマーク キャラクター編」では、最大解像度、最高品質でも「とても快適」の評価となった。これなら、大画面のフルHD液晶を生かしてゲームに没頭できそうだ。

「FINAL FANTASY XIV:A Realm Reboneベンチマーク キャラクター編」のベンチマーク結果

FINAL FANTASY XIV:A Realm Reboneベンチマーク キャラクター編ベンチマーク結果
解像度品質スコア評価
1280×720ドット標準品質(ノートPC)18648非常に快適
1280×720ドット高品質(ノートPC)14413非常に快適
1280×720ドット最高品質11339非常に快適
1920×1080ドット標準品質(ノートPC)12312非常に快適
1920×1080ドット高品質(ノートPC)8413非常に快適
1920×1080ドット最高品質6211とても快適

 「バイオハザード6 PC版 ベンチマーク」は、画質を最高の設定にし、解像度のみ2段階に変更して実行してみた。その結果、次のようにフルHDでも「とても快適」な動作が見込める「S」の評価となった。

「バイオハザード6 PC版 ベンチマーク」の結果

バイオハザード6 PC版 ベンチマーク結果
解像度スコアRANK
1280×720ドット10853S(とても快適)
1920×1080ドット6357S(とても快適)

 さすがに高性能なCPUとグラフィックスを搭載しているだけあって、マシンスペックを要求されるゲームでもきれいな画質で快適に楽しめるようだ。

マウスコンピューター/G-Tune

(次ページ、「高コスパのハイスペック全部入りノート」に続く)