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プリンストンのデジギア道 第33回

HDDを差して設定するだけ

不要になったHDDがオンラインストレージになる「Transporter」

2015年01月30日 11時00分更新

文● 花茂未来

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ダウンロードリンクでファイルを渡すには?

 さて、Windows PCに戻って、今度は第三者にファイルを渡す場合の手順をチェックしたい。クラウドファイル保存サービスは、ダウンロードURLを発行することで、第三者に任意のファイルをネット経由で渡せるのもメリット。これもTranspoterはサポートしていた。

 ダウンロードURLの発行はかんたん。ファイルを右クリックして「Transporter」→「Create Link & Copy to Clipboard」を選択するだけでオーケー。クリップボードにダウンロードURLがコピーされるので、あとはメールなどにペーストして相手に送ればいい。

「Create Link & Copy to Clipboard」でダウンロードURLを発行。

 ダウンロードURLを受け取った相手は、ブラウザーに専用プラグインを導入するか、ダウンロード用アプリをインストールすればファイルを受け取れる。プラグインの導入は、開いたページで「Get the Plugin」をクリックすれば入手可能だ。導入した場合は、URLをクリックして開いたページで「Download」をクリックするだけ。

「Get the Plugin」をクリックすればプラグインを入手可能。アプリ入手画面に切り替えるには、画面下部の「Switch to Link App」をクリックする。

 ダウンロード用アプリの導入は、同じ画面の下部にある「Switch to Link App」をクリック。下の画面に切り替わるので「Get Downloader App」をクリックすれば入手できる。

 そしてダウンロード時は、URLをクリックすると、同様に下の画面が表示されるので、今度は「I Already Have the Downloader App」をクリックすれば、アプリが自動起動してダウンロードが始まる仕組み。もちろん、プラグインやアプリの導入は初回だけ。

左はアプリの入手と、アプリ使用時のダウンロード手続きを兼ねた画面。右はアプリの画面。

 以上のように、Transporterは共有機能やダウンロードURLの発行、それを送られた相手の作業手順まで、ほぼ純粋なクラウドファイル保管サービス同様の操作感を実現しているのがポイント。また、スマートフォンやタブレットとの連携もサポートしているため、ビジネスで携帯端末を使う場合でも、プライベートで動画や写真を楽しむ場合にも役立つファイル共有システムだ。

 ちなみにお値段は実売価格で2万4000円前後。Dropboxの個人向け有料プランが1TBで月1200円なので(容量追加キャンペーンを利用しない場合)、およそ1年半で元が取れちゃう計算になる。それにもっと大容量のHDDが安くなれば交換しちゃえばいいし、HDDがいっぱいになれば念のため手元に保存しておくこともできる。そう考えると、お得な買い物かも。

画面はTransporterのiOS版アプリ。左がメイン画面で、右がファイル閲覧画面。ファイル本体はダウンロードされず、サムネイル表示のみで容量を節約できる。クリックすればファイル本体をダウンロード可能で、端末無いに本体ファイルがある場合はファイル名がグレーからブラックになる。

削除するにはファイル名を左にフリックして、「Delete」をタップする。なお、削除時はTransporterからも削除するか、iPhone内のデータのみを対象とするか選択できる。

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