クラウド上のストレージは今や手放せない。とはいえ、容量が少なくて悩んでいる人は多いのではないだろうか。「Dropbox」のフリープランでは2GB、月に19.99ドル(約1600円)払っても100GBだ。「SugarSync」なら500GBプランも用意されているが、月額4200円もかかる。USB接続のHDDなら1TBで1万円ほど。この容量をクラウドとして使いたいと思うのは当然だ。外出先からネット経由で自宅のHDDやNASに接続する方法はいくつかあるが、今月頭に発売された「Pogoplug Mobile」はもっとも簡単に利用を始められるのが特徴。今回は、Pogoplug Mobileを使って、手間をかけずにマイクラウドストレージを構築する技を紹介しよう。
Pogoplug Mobileをセットアップする
Pogoplug Mobileは、日本ではSoftBank SELECTIONから発売されている。価格は7980円、ただしHDDは別売りだ。SoftBank SELECTIONのオンラインショップで購入できるほか、ソフトバンクショップなどでも扱っている。
Pogoplug Mobileのサイズは幅109.0×奥行き98.0×高さ37.0mm、重量が180gとコンパクト。カラーはブラックで、「Pogoplug」のロゴがあしらわれている。本体には、ネットワークにつなぐ有線LAN端子、HDDを接続するUSB端子、SDメモリーカードスロット、電源端子を備える。今回は、デザインがかっこよくて衝動買いして放置しておいた1TBのUSB HDD「LaCie Desktop Porsche USB3.0」(エレコム)を活用することにした。USBメモリーやSDメモリーカードを装着して利用することも可能だ。
Pogoplugのウェブサイトにアクセスすると、Pogoplugをルーターに接続するように表示される。もちろん、有線のハブにつないでもいい。「次へ」をクリックしたら、画面の指示に従って進める。通常はすぐに Pogoplugが見つかり、認証される。途中でアカウントを作成するが、料金は発生しない。このアカウントでPogoplugにアクセスするので忘れないようにしよう。アカウントを作成したら、準備は完了。もうマイクラウドが使えるようになっている。この手軽さはこれまでになく、PCに詳しくない人でも迷わず利用できるだろう。
もし、Pogoplug Mobileが見つからない場合は、まずは再起動して最初からやり直してみる。それでも駄目なら、本体裏面に記載されているIDを直接入力する。
続いて、Pogoplugのウェブサイトからソフトウェアをダウンロードする。Pogoplugは、ウェブインターフェースでも利用できるが、専用ソフトをインストールすればドラッグアンドドロップでファイルをアップロードできるなど、便利に活用できる。PCやMac、Linuxに加え、iPhoneやiPad、Android向けのアプリも用意されている。
Pogoplug Uploaderを起動すると、Pogoplugのクラウドストレージである「Pogoplug Cloud」と接続しているHDDが表示される。HDDをダブルクリックすれば、同じLAN内のPCなら中のファイルが即表示される。外出先からアクセスした場合でも、数秒で表示される。ルーターのポートを開いたり、ファイアウォールを設定するような手間がなく、簡単にアクセスできるのは非常に便利だ。

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