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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第54回

iPhone版「Excel」「PowerPoint」を徹底解説

2014年12月04日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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 マイクロソフトのiPhone用Officeアプリが登場した。「第52回 待望の公式Officeアプリ『Word for iPhone』を徹底解説」では、Wordを基にOfficeアプリの基本的な使い方を紹介した。今回は、ExcelとPowerPointの使い方を紹介しよう。

出先でも、売り上げ管理やプレゼン資料の作成ができる!

Excelファイルを自在に編集できる

 「Excel for iPhone」では、.xls、.xlsx、.xlt、.xltx、.xlsm、.xltm形式のファイルを開くことができ、.xlsxと.xltx形式の編集が可能。.xls形式を読み込み、編集可能な.xlsx形式に変換することもできる。条件付き書式やレイアウトまできちんと再現してくれるのは頼もしいところ。

OneDriveに加えて、Dropbox内のファイルを閲覧・編集できる

読み込み専用形式を開いたところ。「詳細」をタップする

「変換と編集」をタップする

.xlsx形式に変換され、編集できるようになった

「新規」から新規ブックやテンプレートを開ける

データを入力するセルをタップする

 新規作成時は、白紙のブックに加え、年次会計報告書や経費明細書、請求書などの15種類のテンプレートが用意されている。基本的な操作は直感的にできる。セルをダブルタップするか、選択した後フォームをタップすれば文字や数字を入力できる。「fx」を押せば関数の入力画面が開く。合計や平均、カウントをはじめ、基本的な関数はサポートしているが、一部対応していない関数もある。

キーボードが表示される

画面右上のキーボードアイコンをタップすると、数値を入力しやすいキーボードに切り替わる

「fx」をタップすると関数を入力できる

画面を大きく使いたいときは、右上の拡大ボタンをタップすると全画面表示になる。元に戻るときは右下に表示されている縮小ボタンをタップする

 非対応の関数が利用されているシートは、読み取り専用でしか開けないので注意が必要だ。また、Wordと同様、OneDriveに加えて、Dropboxも利用可能。Wordでセットアップしておけば、マイクロソフトアカウントの入力は不要だが、Dropboxとの連携許可は行なう必要がある。

 セルの選択はPC版アプリと同じように行なえる。セルの端や角をドラッグすればいい。操作を賢く判別してくれるので、筆者の太い指でも小さなセルを問題なく操作できる。各種メニューには「A」(リボン)アイコンをタップしてアクセスする。

Office XP/2003に「Word/Excel/PowerPoint 用 Microsoft Office 互換機能パック」を入れてもらえば、Open XMLファイル形式を利用できるようになる

プレミアム機能を利用しようとすると、メッセージが表示される

「詳細を表示」をタップすると、購入画面が開く。「Office 365 Solo」は月単位での課金の場合1200円となる

「A」(リボン)アイコンをタップして、メニューを選択する

「ホーム」では、フォントの装飾やセルの塗りつぶし、数式の書式などを選択できる。複数セルを選択していれば、結合したり並べ替えも可能

「挿入」ではテーブルやグラフ、画像、図形などを追加できる

 古いファイルでも扱えるのは心強いが、必ず最新の形式で保存しなければならないのがネック。取引先によっては、Windows XP&Office 2003という環境をごり押しで使っているところもあるためだ。変換ツールの「http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=3」を教えても、対応してくれないところも多い。どうしようもない場合は、PC版アプリで古い形式で保存してから送信する必要がある。

 ユーザー設定の色など一部の機能も無料版では利用できない。フル機能を利用するには、Office 365のサブスクリプションが必要になる。また、Wordと同様、マクロには対応していない。この点は仕方のないところ。さらに、コメントやピボットテーブルの表示はできるが、新規追加ができないのも覚えておきたい。

「数式」では、数式を入力できる。「fx」ボタンと異なり、カテゴリーから選べるのが分かりやすい

「校閲」では」コメントを表示できる

「表示」では、ウィンドウ枠や先頭行を固定したり、見出しの有無などを設定できる。なお、ウィンドウの分割機能はない

「グラフ」では選択しているグラフの種類やレイアウトをカスタマイズできる。要素の追加など一部の機能はプレミアム機能になっている

次ページでは、「プレゼン資料のたたき台をスキマ時間に作成する

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