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ベンチャーピッチ×アスキー

国産オーダースーツが中国の量産品と同じ価格に出来る理由

2014年10月26日 07時00分更新

盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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注目スタートアップのビジネスモデルを分かりやすく紹介。アパレルベンチャー・ライフスタイルデザインは国産オーダースーツのSPAブランド「ラファブリックス」を展開。日本国内の縫製工場で仕立てるオーダースーツを、中国製のレディメイドスーツとほぼ同価格の3万9800円で提供する。

 通常5万円から10万円する国産オーダーメイドスーツが、中国製レディメイドスーツ(既製品)とほぼ同価格の3万9800円で注文できる。

 アパレルベンチャー・ライフスタイルデザインの「ラファブリックス」は、縫製工場と客をインターネットでつなぐ製造小売ブランドだ。

 生地は国産・イタリア産をそろえ、縫製は国内の職人が担当している。

 サイトで服のサイズを入力し、最速30秒でパターンオーダーができる。裏地を選んだり、刺繍を入れたりとカスタマイズも可能だ。

 コストを思いきって下げられる理由は2つ。

 販売会社や代理店を通さない製造小売モデルのため流通コストがおさえられるのが1つ。オーダーメイド専業のため在庫管理コストがかからないのがもう1つだ。

 代表取締役の森 雄一郎社長は「世界のファッション市場は45兆円、世界中のビジネスマンが日本製のオーダースーツを着る時代をめざす」と意気込みを見せる。

 過去30年間、日本国内では5万箇所以上の縫製工場が閉鎖されている。「価格競争を強いられ、原価引き下げで倒産件数が止まらない状況」(森社長)を解決したいと考え、製造小売のスーツビジネスに手をつけた。

 北米に競合となるオーダーメイドスーツ企業があるが、工場は中国やタイなどにある。国内の競合としてはファクトリエがあるが、取り扱いはレディメイドのみで、マフラーやニットなど女性向けだ。

 サイズを自分で入れるのは不安だという声にこたえ、オフィスで出張採寸する「トラベルテーラー」も試験中。美容院とのパートナー契約も進めており、将来的には美容院数万店規模で展開したいという。

 「(アップルの)『デザイン・イン・カリフォルニア』のように『デザイン・イン・トーキョー』にこだわって、日本アパレルの構造改革をしたい」(森社長)


※記事内容を一部追記、更新しました。(2014年10月27日)


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