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iPS細胞で心臓移植に代わる次世代医療を=バイオベンチャー「iHeart Japan」:モーニングピッチ

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注目スタートアップのビジネスモデルを分かりやすく紹介。iHeart Japanは、京都大学iPS細胞研究所・山下潤教授の研究成果を応用した、心疾患の治療技術を開発しているバイオベンチャー。iPS細胞から心血管系細胞を分化誘導、シート状にした細胞を心臓の外側に貼りつける形で治療する。

 臓器移植ネットワークによれば、日本国内での心臓移植件数は昨年1年間でわずか37件。待機患者数は現在も300人以上おり、1~2年の待機中に亡くなってしまう患者も多い。

 とりわけ厳しい状況下にあるのが65歳以上の患者だ。重症心不全と診断されたら、心臓移植の待機リストにも載らず、補助人工心臓も使えない。患者からすれば死の宣告に等しい。iHeart Japan代表の角田健治社長は、心疾患をめぐる現状をiPS細胞の力で変えたいと考えている。

 「心臓移植を代替できる次世代医療を開発することを目指している」(角田代表)

 iHeart Japanの設立は2013年4月。京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山下潤教授の研究成果を応用した、心疾患の治療技術を開発しているバイオベンチャーだ。強みは誘導技術。iPS細胞(人工多能性幹細胞)から心血管系細胞を分化誘導、シート状にした細胞を心臓の外側に貼りつける形で治療する。

 心筋症のような症例に有効で、逆に心臓弁膜症のような心臓内部の治療には向いていないという。

 治療費は補助人工心臓と同程度の1800万円相当を見込んでいる。臨床試験に入るまでは4年ほどかかるが「改正薬事法のおかげで早く進む見込み」と角田代表。早くて2021年頃には臨床にこぎつけたいと話す。

 iPS細胞の作製受託を手がける宝ホールディングスのタカラバイオとも技術提携。まずはiHeart Japan開発の創薬用スクリーニングツールを販売してもらい、運転資金を得る形。電極に細胞を載せ、薬剤を垂らすと細胞のスクリーニングができる。医薬品候補物質の副作用を評価するなどの目的に使用される。

 バイオ3Dプリンターで立体臓器の製造に着手した企業もあらわれているが、同社では立体臓器のための細胞を提供できるといい、「ぜひ声をかけてほしい」(角田代表)と話していた。


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