個人向けのB2C市場は、2014年1月からプラス成長
Windows XPのサポート終了まで約2週間。量販店店頭でも、PC販売がピークを迎えようとしている。
調査会社のジーエフケー(GfK)マーケティングサービスジャパンによると、個人向けのB2C市場は、2014年1月からプラス成長に転じて、3月は駆け込み需要がさらに加速。家電量販店では、前年同週比で1.8倍(販売台数ベース)という高い伸びをみせた。
2013年は、タブレットやスマートフォンの普及に押され、2013年通期では前年比2桁減とマイナス成長になっていた個人向けPC市場だが、これが一気にプラス化。さらに大幅に成長を遂げているというわけだ。
3連休を含む3月17日週、量販店では
数量で前年比86%増、金額で前年比119%増
同社によると、「家電量販店におけるパソコンの販売動向は、2月後半からは週を追うごとに伸長し、3連休を含む3月17日週(3/17-3/23)では数量では前年比86%増、金額では前年比119%増を記録した。同週の販売は、数量、金額ともに パソコンの販売ピークである年末年始商戦(12/30-1/5)を上回った」とする。
XPのサポート終了に加え、4月からの消費増税が迫ったことが販売を大きく押し上げているのは明白。他の家電製品に比べても、パソコンは3月への集中が顕著になっているという。
「パソコンの場合には、性能を重視し、購入を期限直前まで待つ傾向がうかがえる。パソコンの駆け込み需要は3月末まで高い状態が続くと予想される」としている。
13年中盤から2桁成長、
14年にさらに加速—企業向けB2B
一方で、企業向けのB2B市場も順調だ。B2B需要は、2013年中盤から2桁成長が続き、10月以降は前年比約5割増で推移。2014年に入ってその勢いはさらに加速しているという。
GfKが2013年6月に実施したIT担当者を対象にした調査では、Windows XPの対策完了時期を2014年1〜3月とする回答が最多となっており、それが実際の販売動向にも表れていると分析している。同社では、サポート終了後も緩やかながらも、Windows XPからのリプレース需要が続くと見込んでいる。
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