スマホで始める「音楽アプリ部」 第36回
コンパクトな筺体にワイヤレス接続で超便利
ギターアンプシミュレーターアプリを実戦向けにする「iRig BlueBoard」とは?
2014年03月09日 12時00分更新
音楽系アプリケーションの進化にあわせて、少しずつ周辺機器も増えてきました。今回は昨年IK Multimediaが販売したBluetooth接続のペダル型MIDIコントローラー「iRig BlueBoard」を、ギターアンプシミュレーターアプリ「AmpliTube」と組み合わせて試してみたいと思います。
一般的なペダル型のMIDIコントローラーは、MIDIケーブルでシンセサイザーやラックタイプのエフェクターと接続して音色パッチを切り替えるもの。また、連続可変するパラメーターをアサインして、リアルタイムにコントロールするものでもあります。iRig BlueBoardは、そういった機能をワイヤレスで実現しています。踏んで使うものなので、たとえば足元にケーブルがあると演奏に支障がきたす。そんなときにiRig BlueBoardは重宝します。
非常にコンパクトな筺体
手にして最初に驚くのがその軽さ。それもそのはず、iRig BlueBoardの重量はたったの250gしかありません。サイズも幅275×奥行き92×高さ25mmと非常にコンパクトです。筐体表面のA/B/C/D、4つのフットスイッチ以外は、右側面に外部ペダル(EXT1/2)入力端子が2つだけ。必要最小限な機能を持たせたシンプルさです。
滑り止めのウレタンが貼られた背面には、単4電池4本が入る電池パネル。とてもコンパクトではありますが、床に置いたときの安定性は問題なく、室内使用程度では不満は感じませんでした。
iRig BlueBoardを使うには、iPad/iPhone向けの専用アプリが必要です。アプリは製品と同名の「iRig BlueBoard」。MIDIプログラムチェンジモードと、MIDIコントロールモードの2つがあり、AmpliTubeはもちろん「Sampletank」、「JamUP Pro XT」などといった、ほかの音楽アプリと連携させて使います。
まずiRig BlueBoardのアプリを立ち上げ、筺体の電源をオン。中央のメッセージ(Tap here to connect your BlueBoard)をタップすると、Bluetooth機器の読み込みが開始されます。接続が完了すると、ペダル側のBluetoothランプが常時青く点灯します。
ペダルのA~Dのスイッチのバックライトも青く点灯するので、接続状態がすぐに分かります。あとはいったんアプリをiPad/iPhoneのホームボタンで閉じて、連携させる音楽アプリを起動。今回はAmpliTubeを使いましたので特別な設定はいりませんでしたが、連携させる音楽アプリによっては設定が必要な場合があります。MIDI設定の項目に外部MIDI機器の設定があることが多いので、参照してみてください。

この連載の記事
-
最終回
スマホ
音楽アプリの定番、プロが見る「GarageBand」の圧倒的な良さとは -
第75回
スマホ
ダブステップにスマホで入門!? 「Drum Pads 24」を試す! -
第74回
スマホ
作曲だけじゃない、ライブ音源としても使えるiPad用DAWアプリ「BeatHawk」 -
第73回
スマホ
iPhoneに鼻歌を録音するだけで、楽曲が完成するアプリ!? -
第72回
スマホ
500の音色が高品質! プロが憧れたドイツ製シンセのiPad版は納得の出来 -
第71回
スマホ
いろいろな効果音が鳴らせるアプリは、音楽アプリになるか? -
第70回
スマホ
失敗しない! 初めてのリズムマシンはiPad版「D-Pad」がいい -
第69回
スマホ
スマホでヴァイオリンを演奏! 弦楽四重奏も楽しめるぞ -
第68回
スマホ
PD音源をアプリで! カシオのシンセ「CZ」が80年代っぽい -
第67回
iPhone
今さらやる意味はあるのか!? 「ブブゼラ」アプリを比べる -
第66回
スマホ
ボタンを押せばループ完成! ヤマハ製シーケンサーアプリが超簡単 - この連載の一覧へ