画質を絞ればフルHDのBF4もイケる
では実際のゲームを使って性能を比べてみよう。まずは「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」の公式ベンチマーク(キャラクター編)を使用する。解像度は1920×1080ドット固定、画質は“最高品質”に設定した。
ミドルレンジGPUだけで比較すれば3DMarkと似た傾向を示している。このテストではGTX650TiBの方がGTX750Tiより微妙に速いが、GTX750TiはCUDAコアやROP、テクスチャーユニットの絶対数が少ないことが足を引っぱった、と考えていいだろう。3DMarkほど複雑なシェーダーを使っていないせいか、ここではGTX480がかつてのハイエンドの貫録を見せたのも印象的だ。
次に重量級ゲーム「Battlefield 4」で検証する。解像度は1920×1080ドットにし、画質は“最高”では少々辛いと考え“中”設定も試した。「Fraps」を利用しシングルキャンペーン「Tashgar」開始時のシークエンスにおけるフレームレートを比較する。
予想通り最高画質ではカクつきが目立ったが、それでもGTX750Tiはほぼ平均30fpsを達成している点に注目。実用になる速度を得るいは2段下の“中”設定に下げる必要があるが、ここでもGTX750Tiのパフォーマンスは良好だ。
Maxwellの凄さはわかった
早くハイエンドを出してほしい!
以上、GTX750Tiの性能をチェックしてきたが、ワットパフォーマンスは歴代GeForceで最高レベルといって間違いないだろう。画質次第では「Battlefield 4」級のゲームもフルHDで楽しめるのに、補助電源なしで動作するというのは大きなアドバンテージだ。
このゾーンはRadeon HD7750の独占支配域だったが、ようやく低予算ゲーミングマシンでもマトモなGeForceが使えるようになったことは感慨深い。欲をいえば、1スロット厚になればもっとおもしろかったのだが、これはベンダーの取り組みに期待したい。
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