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最新パーツ性能チェック 第155回

1Wあたりの性能が格段に向上した「GeForce GTX 750 Ti」

2014年02月19日 20時00分更新

文● 加藤 勝明

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テスト環境には
旧世代の同価格帯カードを用意

 今回のテスト環境は以下の通りだ。比較対象として、「GTX660」「GTX650TiB」「GTX650Ti」「GTX550Ti」、そして興味本位で「GTX480」と対決させてみる。初代Fermiのハイエンドと3世代新しいMaxwellのミドルレンジがどういう勝負をするのか見モノだ。

テスト環境
CPU Intel「Core i5-4670K」(3.4GHz)
マザーボード ASUS「GRYPHON Z87」(Intel Z87)
メモリー Crucial「BLT2K8G3D1608ET3LX0」(PC3-12800 DDR3L 8GB×2)
ビデオカード GeForce GTX 660リファレンスカード
ELSA「GeForce GTX 650Ti Boost S.A.C」(GeForce GTX 650Ti Boost)
GeForce GTX 650Tiリファレンスカード
GeForce GTX 550Tiリファレンスカード
GeForce GTX 480リファレンスカード
SSD Crucial「CT480M500SSD1」(SATA3、480GB)
電源ユニット オウルテック AU-850PRO(850W、80PLUS GOLD)
OS Windows 8.1 Professional 64bit版
グラフィックドライバー GeForce 334.69(Beta)

技術の勝利でGTX480を超えた!  

 まずは「3DMark」のスコアー比較から始めよう。「Fire Strike」および「Fire Strike Extreme」を使用する。

3DMark FireStrike (単位:score) better→

 先ほど解説した通り、GTX750TiはGTX660より下、かつGTX650Tiよりも良好なスコアーを出している。1万円台後半のビデオカードとしては結構良いコストパフォーマンスではなかろうか。

 また、GTX650TiBとはかなりギリギリの戦いをしているようだ。GTX650TiBがいつの間にか終息していたのは、GTX750Tiを投入するため、と邪推することもできる。

 ワットパフォーマンスを連呼するGPUなので、今回は先に消費電力をチェックしてみたい。「Watts Up? PRO」を利用し、アイドル状態および「Fire Strike」テストの同一シーンにおけるシステム全体の消費電力を比較した。

消費電力(単位:W) ←better

 アイドル時の消費電力はGTX600番台と大差ないが、高負荷時の消費電力はなんと126W弱。GTX650TiやGTX550Tiより低い。これならCore iのミドルレンジと組み合わせれば300W電源で十分ゲームが楽しめるマシンが組める……というのも間違いではない。そしてGTX480の消費電力の凄さにはもう笑うしかない。

1ワットあたりの3DMark FireStrikeのスコアー (単位:score) better→

 前掲の「Fire Strike」スコアーをもとに、1ワットあたりのスコアーを算出してみたのが上のグラフだ。MaxwellベースのGTX750Tiが最も良好で、次いでKepler、最後にFermiとキレイに層が別れていることがわかる。

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