教訓1:ファッションがダサいときは、スマートデバイスは大事
先日、友人との飲み会のために赤坂へ。地下鉄の溜池山王駅で初めて降りて地上に出てみますと…!「どこだか、ぜんぜん、わからない!(汗)」
僕が知っている赤坂は、東急ホテルがピンクのシマ柄にペイントされていたり、外国の老舗ホテルと同名のラブホのネオンサインがピカピカしていたはずなのに、みんな無くなってる!(でも、これっていつの記憶なんだろうか…?)。
そんなこともあろうかと、家でプリントアウトしたレストランの周辺地図を眺めるも、現在位置がわからないので、まったく役に立たず。
そこで、道行く人に「すいません…、道を教えていただけますでしょうか…?」と地図を片手に声をかけてみましたが、ガン無視されました。最初は、ネクタイ・スーツの人、次いでIT系フリーランス風の人や外資コンサル風の女性と、3回くらい声をかけますが、みんな足も止めません。キャッチセールスじゃないっつーの。筆者が住んでいる海辺の町では、みんなお節介くらい親切なのに…。
友人は地下鉄で移動中だったらしくケータイも繋がらず。何とかスマートフォンのMapアプリをつかって、額に汗して、待ち合わせの場所に。友人に「都会の人は冷たい!」と文句を言ったら、「その格好じゃ…」と、筆者のジャージの上下を指摘されました。すいません、次から、都会にはもっとオシャレしていきます(汗)。
人の脳が得意なこと、デバイスが得意なこと
こんなふうに、他人は「この人とコミュニケーションを取ろうかなぁ」なんて判断を、相手の服装だとか、場所だとか、人相(笑)などで判断して決めているわけです。一方、スマートデバイスはパスコードさえ打ち込んでしまえば、多少コミュニケーションやUXが面倒でも「何かご用でしょうか?」と一途に尽くしてくれます。
これ、逆だったら困るわけで、通行人がストーカーのように一途だったり、デバイスが勝手に、街に飛び交うWi-Fiを「コレ、ネットワークIDがイケテルから繋いじゃう!」となれば、セキュリティもプライバシーもなにもありません。
スマートデバイスは、GPSで位置情報を教えてくれたり、Facebookのメッセージを呼び出して店のリンクを見つけたりするのは得意ですが、まだまだアプリ間の連携がいまひとつ。一方、人は総合的に判断できる能力はありますが、コミュニケーションする相手の外見などで「興味がない」とか「気分がのらない」、「移動中でケータイがとれない…」となると、ぜんぜん助けにならないわけです。
デバイスアプリは、パブリック(公)とプライベート(私)の溝が狙いめ
結論から言うと、「道を聞く」などの通行人とのコミュニケーションなどパブリックな用件と、「友人と店で待ち合わせる」というプライベートな目的の中間の部分が、人もデバイスも苦手。
たとえば、筆者は公私共に車で移動することが多いのですが、よく失敗するのが空港やデパートで「駐車場のどの階に停めたか忘れてしまう」こと。長旅だったり、買い物が多かったりして疲れていると、ほぼ100%忘れます(笑)。メモなどをすることもありますが、急いでいると、それもついしそびれちゃうんですよね。
つまり「車で移動して、駐車場に停める」というのはパブリックな行為だけれど、「その番号を覚えておく」というのはプライベートなこと。だって、知人ならまだしも、知らない人に「昨日、88番に停めてましたね…」なんて言われたら気持ち悪いでしょ?
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