『俺はP-38に撃たれたことがある』
ゴースト結城 「僕の場合、日本軍専門に近いところがありまして。日本軍を深く知るために、アメリカ軍やソビエト軍を多少勉強したという程度なんです。
そもそもゴースト結城はなぜマニアになったのかと申しますと、生まれにまで遡るんです。こう見えて僕は40代で、さらにうちの親父が結構な歳でして、第二次世界大戦の実戦を経験しているんです」
―― 実戦経験。
ゴースト結城 「普通、戦争経験者が語る体験談って、周りがしーんとなってしまう話をしがちなのですが、うちの親父は、まるで戦記物漫画を読み聞かせているかのように、痛快な、わくわくどきどきなパートだけを語ってくれたのですね。しかも本人はメカのディテールを話すのが大好きという。
配属先が爆撃機だったので、『航空隊にだけはオクタン価の高いガソリンが回ってきてなあ』みたいな話を小学校低学年にするわけですよ。一緒におもちゃ屋さんに行って、僕がスーパージェッターの流星号を眺めている横で、P-38という米軍の双胴戦闘機のプラモデル箱を片手に『俺はなあ、これに撃たれたことがある』とかすごい話を平然とする親父で」
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―― それは聞き入っちゃいますね。ちなみに、搭乗されていた爆撃機は?
ゴースト結城 「陸軍の四式重爆撃機『飛竜』です。ところが、海軍に作戦で使うだけの飛行機がなくなった一方で、意外と陸軍の爆撃機は温存されていたこともあり、『靖国部隊』という名前で海軍にレンタルされたんです。親父はその部隊にいて、雷撃の訓練を受けたそうですよ。
まあそんな体験談を聞かされていたところから、ミリタリーものに興味を抱くようになったわけです。それに子供の頃、自衛隊が神宮外苑の銀杏並木を戦車でパレードしていた記憶が原風景としてありますね。
とまあ、ここまで言っておいてなんですが、僕は陸海空を並ばせると『戦車は3番目かな……』というタイプなんです(笑)」
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―― それについてはご安心を! じつは戦車に留まらず……(PV再生中)
ゴースト結城 「(PVを観ながら)なるほど、こう来ましたか。第二次世界大戦期を軸に、World of TanksのほかにWarplanes、Warshipsも控えている、と。うーん、これ作るの楽しくてしょうがないでしょうね」
―― 装甲厚によるダメージの通り方や、被弾箇所ごとの能力低下など細かく設定されているようです。そして、あくまで構想段階だそうですが、3タイトルを跨いだギミックも視野に入れているとか。
ゴースト結城 「(画面見ながら)日本戦車がちゃんとディーゼルエンジン特有の黒煙を上げて走っているところがチェックポイントですね」
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