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ストリーミングアプリ開発向けクラウドも。RDSにはPostgreSQL追加

AWS、クラウド型VDIなど新サービスと機能強化を大量発表

2013年11月18日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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ストリームデータのリアルタイム処理「Amazon Kinesis」

 「Amazon Kinesis」は、ログデータ、ソーシャルメディアなどのフィード、クリックストリームのデータといった、あらゆる種類の膨大なデータストリームをキャプチャ、格納しリアルタイムに処理する新サービス。

 「Kinesisクライアントライブラリ」を用いることで、ダッシュボードなどリアルタイムデータ解析のアプリケーションを開発できる。処理後のデータは、Kinesisストリームへ渡したり、Amazon S3バケットやRedshiftのデータウェアハウス、DynamoDBのテーブルに書き込んだりすることも可能だ。

 Amazon Kinesisも限定プレビューとしてサービスが提供されている。

 なお、そのほかの新サービスとしては、EC2やEBS、VPC、RDSといったAWSのサービスに対するAPIコールの記録を保存することで、コンプライアンス準拠やトラブルシューティング、セキュリティ分析などに活用できる「AWS CloudTrail」などが発表されている。

「RDS」でPostgreSQL、「EC2」の新インスタンス

 リレーショナルデータベース(DB)サービスの「Amazon RDS(Relational Database Service)」では、これまで「MySQL」「Oracle DB」「Microsoft SQL Server」が利用できたが、新たにオープンソースDBの「PostgreSQL」がサポートされた。管理コンソールから「Launch DB Instance」ボタンをクリックし、DBエンジンとしてPostgreSQLを選択するだけで利用可能。DBインスタンスは最大3TBのストレージ、3万プロビジョンIOPSまで指定できる。

 ローンチ時点のバージョンはPostgreSQL 9.3で、今後新しいバージョンがリリースされるたびに対応していく予定。すべてのAWSリージョンで、すでに利用可能となっている。

Amazon RDSで新たにPostgreSQLがサポートされた

 Amazon EC2では新たなインスタンスタイプとして、数値計算向けの「C3」と高性能ランダムI/O用に最適化された「I2」が発表された。

 C3インスタンスタイプファミリーは、バッチデータ処理、分析、高性能科学技術計算、3Dレンダリング、エンジニアリング、シミュレーションといった高い計算能力を求める用途向けで、従来のC1と比較してvCPU当たりのメモリ容量がほぼ2倍、ストレージにSSDを採用している。

 C3ファミリーには5つのタイプがあり、すでに利用が可能。利用料金は最下位のc3.large(2vCPU、7ECU、メモリ3.75GB)が1時間あたり0.15ドル、最上位のc3.8xlarge(32vCPU、108ECU、メモリ60GB)が1時間あたり2.40ドル。

 I2インスタンスタイプファミリーは、高性能ランダムI/O用に最適化されており、トランザクションシステムやNoSQL DB用途向け。最下位のi2.large(2vCPU、メモリ15GB)からi2.8xlarge(32vCPU、メモリ244GB)まで5つのタイプがラインアップされる予定。i2.8xlargeインスタンスタイプでは、35万ランダムリードIOPS、32万ランダムライトIOPSが提供されるとしている。こちらはまだ提供を開始していない。

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