このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

マイクロソフト・トゥディ第44回

「Windows 8」の行方—発売半年間の成果を探る

2013年05月09日 11時00分更新

文● 大河原克行

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Windows 8が、2012年10月26日に発売されてから約半年を経過した。

 過去のOS発売時に比べて、売れ行きの鈍さを指摘されたWindows 8だが、果たして、発売半年間の成果はどうだったのだろうか(関連記事)。

 全国の主要販売店のPOSデータを集計しているBCNによると、Windows Vistaの半年間(2007年1月30日〜7月30日の181日間)を「100」とした場合、Windows 8およびWindows RT搭載PCの発売から半年間(2012年10月26日〜2013年4月25日の181日間)の販売台数は「84」と、Windows Vista発売時を下回る結果となった。

パソコン(デスクトップ/ノート)販売台数指数
OS 2007年1月30日
〜2007年7月30日(181日間)
2009年10月22日
〜2010年4月21日(181日間)
2012年10月26日
〜2013年4月25日(181日間)
Windows Vista 100.0
Windows 7 119
Windows 8
およびWindows RT
84

2007年1月30日〜2007年7月30日(181日間)のWindows Vista搭載機の販売台数を100として算出した指数

 これはWindows 7の発売半年間(2009年10月22日〜2010年4月21日の181日間)が、Windows Vistaに対して「119」という指数を達成していたことに比較しても、やはり、Windows 8の売れ行きの鈍さが浮き彫りになる。

 Windows Vista、Windows 7、そしてWindows 8という3つのOSの中で、半年間の売れ行きを比較した場合、やはりWindows 8が最も売れていないOSということになるのだ。

 ただ、BCNの集計にはマイクロソフトブランドのSurfaceの販売台数が含まれていないことを考慮する必要があるだろう(市場での動向をみると、それを含んだとしてもWindows VistaやWindows 7の実績を上回ることはないとみられる。関連記事)。

 また、月次ベースを単純比較すると、発売6ヵ月目となる2013年3月には、Windows 8の販売指数は、Windows Vistaを「100」とした場合「147」と大きく上回ったが、これはWindows 8が商戦期である3月であるのに対して、ベースとなるWindows Vistaは端境期である2007年6月であることを考慮する必要がある。

PC販売数全体における構成比

 もうひとつ、最新OSを搭載したPCが、PC販売全体のどれぐらいの構成比を占めているのか(月次推移)といった比較もしてみたい。

パソコン搭載OS別販売台数構成比(月次推移)
OS 2007年7月
(7ヵ月目)
2010年4月
(7ヵ月目)
2013年4月
(7ヵ月目)
Windows Vista 90.5%
Windows 7 87.0%
Windows 8
およびWindows RT
83.9%

 これによると、Windows 8およびWindows RTの構成比は、7ヵ月目となった2013年4月の販売構成比が「83.9%」。Windows Vistaの7ヵ月目となる2007年7月の「90.5%」、Windows 7の7ヵ月目となる2010年4月の「87.0%」と比較しても、やはりWindows 8の構成比の方が低いことが分かる。

 発売2ヵ月目の状況が、Windows Vistaが「65.3%」、Windows 7が「51.9%」という構成比であったのに対して、Windows 8およびWindows RTではわずか「16.9%」に留まっていたことを考えると、その後一気に巻き返してきたともいえるが、月次ベースの比較で構成比率が従来OSを上回ったことは一度もない。

タッチパネル搭載モデルは全体の2割

 そして、Windows 8の最大の特徴ともいえるタッチパネル搭載モデルについては、2012年10月には、Windows 8およびWindows RT搭載PCのうち、ノートPCで「51.0%」、デスクトップPCで「8.7%」、合計で「45.1%」に達していたが、2012年11月にはタッチパネル搭載PCの比率は、デスクトップPCとノートPCの合計で「28.8%」、12月には「16.3%」と一気に減少。2013年に入っても、1月は「11.2%」、2月は「13.7%」、3月は「18.2%」となり、4月の集計ではデククトップPCで「11.5%」、ノートPCで「20.9%」の合計「19.5%」となり、合計では2割を切ったままの状態が続いている。

タッチパネル搭載モデル構成比率
ノート/デスクトップ合計
2012年
10月
45.1%
(ノート51.0%、デスクトップ8.7%)
11月 28.8%
12月 16.3%
2013年
1月
11.2%
2月 13.7%
3月 18.2%
4月 19.5%
(ノート20.9%、デスクトップ11.5%)

 当初はタッチパネルの部材調達の遅れを理由としていたが、現時点でも、Windows 8搭載PCにおけるタッチパネル搭載比率は低いままとなっている。

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン