Windows 8搭載PCが、まもなくPCメーカー各社から発表されそうだ。
すでに、9月上旬にドイツで行なわれた「IFA 2012」(関連記事)や、先週、日本で開催された「CEATEC JAPAN 2012」では、Windows 8を搭載したPCのプロトタイプが展示されており、国内PCメーカーでは、東芝、富士通、ソニーがWindows 8搭載PCを披露してみせた。
とくに、東芝およびソニーは、IFA 2012およびCEATEC JAPAN 2012の各社ブースにおいて、実際に製品を触れるような形で展示しており、この場で初めてWindows 8に触れたというイベント来場者も多かったのではないだろうか(関連記事)。
現時点で、日本で正式にWindows 8搭載PCを発表したのはパナソニックのLet'snote AX2シリーズ、またソニーのVAIOシリーズだけである(関連記事1、関連記事2)。
プロトタイプの展示を除けば、いまだに、各社がどんな製品を投入するのかは分からないといった状況だ。
量販店店頭で、仕様/価格を明記できる
タイミングは10月19日から
実はそれには、ひとつの理由がある。
日本マイクロソフトからの申し入れによって、実際に量販店店頭で、仕様や価格を明確に表記して展示できるタイミングが、10月19日からになっているためだ。
これはグローバルでのマーケティング施策に則ったもので、「競合他社との競争を考慮した上での施策」と、同社では理由を説明する。
Windows 8が、アップルへの対抗を強く意識したものであることを考えれば、その「競合」とはアップルを指すことになるが、数多くのPCメーカーが新製品を発表する中で、本格的な店頭展示のタイミングを「10月19日以降」と設定するメリットが見いだしにくいというのも事実だ。
しかし、この申し入れがあるだけに、PCメーカー各社は19日前後に製品発表を集中させている。「発表後、すぐに展示」というスタイルが最も訴求力があがるのは確かで、発表後、しばらくしてから展示することによる訴求効果の低減を回避する狙いがある。
つまり、Windows 8が発売される10月26日の1週間前になって、各社から様々なWindows 8搭載PCが続々と発表されることになるのだ。

この連載の記事
- 第215回 「クリエイティブ」に向かうWindows 10とSurfaceファミリー
- 第214回 日本企業の変革を象徴、世界最大規模の「Office 365」大型導入
- 第213回 資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発
- 第212回 女子高生AI“りんな”は母親思いのカープ女子!? 自分の子供より返事が多いというユーザーも
- 第211回 Office 365が3ヵ月無料試用OK、セットアップも支援 - 働き方改革週間締め切りは9月30日
- 第210回 Windows 10企業導入の障害は、WaaS(Windows as a Service)と180日ルール
- 第209回 アクア、DMG森精機 - IoTの協業発表が相次ぐ日本マイクロソフト
- 第208回 MS SQL Server 2016は、オラクルの牙城をいかに崩すか、PostgreSQLにどう対抗していくのか
- 第207回 起死回生の製品になるか? 「Microsoft Dynamics 365」
- 第206回 2096名で挑む大規模ライフハック! - 日本マイクロソフトが掲げる”本来”のテレワーク
- 第205回 日本MSが開催イベント名称・内容を再編 - グローバルイベントとの名称統合を実現してほしい
- この連載の一覧へ