台湾で開催されているアジア最大級のIT専門見本市「COMPUTEX TAIPEI 2013」でのマイクロソフト基調講演にウィンドウズ8.1の実機がお目見えした。苦戦を強いられている感もあるウィンドウズ8の改良版。注目点はまず、「スタートボタン」が復活したこと。ウィンドウズ8ではスタートメニューがなくなったことに対する不満が多かったための復活と思われるが、このスタートボタンはスタートメニューが表示されるのではなく、スタート画面に戻るためのものとなっている。
小型ウィンドウズ8タブレットも複数披露された。近日中に発売されるのがエイサー「ICONIA W3」。未発表製品としては、AMDのプロセッサ「Temash」を搭載した8インチタブレットや、台湾Invectecの7インチタブレット、レノボの8インチタブレットが紹介された。このように、小型タブレットでの使用が想定されることもあり、ウィンドウズ8.1では縦位置での使い勝手の改善に力が入れられているという。
ウィンドウズ RTではすでにオフィスが標準で搭載されているが、小型タブレット向けにオフィスを同梱する施策を行うことも発表された。全製品で標準装備となるわけではなく、タブレットOEMメーカーに対して、ウィンドウズ8とオフィスをあわせた安価なライセンスを提供するものだという。
ウィンドウズ8.1では、最新のプロセッサであるIntel「Bay Trail-T」、Qualcomm 8974(Snapdragon 800)、NVIDIA T40(Tegra 4)に対応する。これに伴って、ウィンドウズ RTデバイスでのOEMパートナーを拡大することもあわせて発表されている。