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業界人の《ことば》から 第31回

本来のスピード感を取り戻す

非公開化で20周年迎える国内のデル、逆襲がテーマに

2013年03月21日 09時00分更新

文● 大河原克行

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日本法人は設立20周年、逆襲をテーマに

 一方で、デルの日本法人は、今年設立20周年を迎えている。

 郡社長は、「20年前に日本で営業を開始した時には、最も安いPCの3分の2という低価格で参入して話題を呼んだ」と前置きし、「日本で事業を開始して以来、最も大切にしてきたのは、顧客とのダイレクトな関係。そして最優先で追求してきたのは、お客さまの満足度であった」と振り返った。

 だが、郡社長は、「2014年度は『逆襲』がキーワードとなる」とし、「これまでは守りに入りすぎていた反省がある。もっと積極的にチャレンジしていく姿勢を、デル日本法人全体に浸透させたい」と意気込む。

 その一端といえるのが、20周年にあわせた各種キャンペーンだ。今年に入ってから矢継ぎ早に20周年記念キャンペーンと銘打った販売施策を実施。これは1年間を通じて、毎月のように新たな施策が実施されることになるという。

 さらに、2014年度の重点分野として、「クラウド」、「セキュリティ」、「製品・サービス」の3点をあげ、すでに米国で開始しているプライベートクラウドサービス「Dell Cloud Dedicated(DCD)」を日本で展開や、ITセキュリティのエキスパートを中核にした上流コンサルティングサービス構築支援の展開。さらには、2012年12月に発表したActive Infrastructureによる、サーバー、ストレージ、ネットワークの一括管理ソリューションの国内投入など、戦略製品およびサービスを投入する姿勢を明らかにした。

 大きな転換期を迎えたデルにとっては、まさに「逆襲」という言葉が似合うといえよう。

 これからの逆襲に向けたひとつひとつの施策が楽しみである。

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