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AMDグラフィックスプロダクトマネージャーDevon Nekechuk氏インタビュー

AMDが最新ドライバーの利用を推奨、気になる新GPUは?

2013年02月14日 20時00分更新

文● 石井 英男

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3DMark Fire Strikeのスコアは
全製品が同価格帯のNVIDIA製品を上回る

 このようなリリースサイクルの変更によって、従来に比べて格段にドライバーの最適化速度が向上している。取材時点(2月上旬)での最新ドライバーは「Catalyst 13.2 Beta 5」であり、Crysis 3ベータに対しての最適化が図られているほか、3DMarkのCrossFire環境での改善が図られている。また、Far Cry 3でのパフォーマンスも改善されているという。

Radeon HD 7000シリーズとGeForce 600シリーズの3DMark Fire Strikeのスコアと、価格の比較。同じ価格帯なら、すべてRadeon HD 7000シリーズが上回っている

 3DMarkは、Futuremarkからリリースされたばかりの最新3Dベンチマークソフトであるが、ビデオカード(ディスクリートGPU)の性能を比較するには、DirectX11ベースのテストを行なう「Fire Strike」が最適である。AMDの検証によれば、Radeon HD 7000シリーズは、同価格帯のGeForceに比べて、Fire Strikeのスコアが常に上回っているという。

AMDの検証によれば、Radeon HD 7000シリーズは、同価格帯のGeForceに比べて、Fire Strikeのスコアが常に上回っているという

 例えば、Fire Strike Extremeで、両陣営のトップエンドの環境である、Radeon HD 7970 GHz Edtionの2枚差し環境と、GeForce GTX 680の2枚差し環境のスコアを比較すると、Radeon HD 7970 GHz Edition×2は6407であるのに対し、GeForce GTX 680×2は5521と、16%もRadeon HD 7970 GHz Edition×2が上回る。

Radeon HD 7970 GHz Editionの2枚差しによるCrossFire環境は、NVIDIAのGeForce GTX 680の2枚差し環境や2つのGPUを搭載したGeForce GTX 690に比べて、3DMarkのFire Strike Extremeのスコアが16~20%高い

同様にシングルGPUで比較しても、Radeon HD 7970 GHz Editionは、GeForce GTX 680に比べて3DMarkのFire Strike Extremeのスコアが12%高い

Fire Strike Extremeよりも解像度が低いFire Strikeのスコアも、やはりRadeon HD 7970 GHz Editionのほうが、GeForce GTX 680に比べて14%ほど高い

ミドルレンジ上位であるRadeon HD 7870 GHz Editionと同じ価格帯のGeForce GTX 660の3DMarkのFire Strikeの結果。Radeon HD 7870 GHz Editionのほうが15%ほどスコアが高い

一般ユーザーでも
最新ベータ版ドライバーの利用を推奨

 ドライバーリリースサイクルの変更により、次々とベータ版ドライバーがリリースされるようになったが、一般ユーザーは、マイクロソフトのWQHL認証済の正式ドライバーと最新ベータ版ドライバーのどちらを使うべきなのだろうか。この問いに関して、Devon氏は明快に答えてくれた。「私は、みなさんが最新ベータ版ドライバーを使うことをお勧めします。マイクロソフトの認証はこれからも取得していきますが、最新ベータ版ドライバーは、認証済みの古いドライバーに比べても、さらに安定していて性能も高くなっているのです」

取材時点(2月上旬)での最新ドライバーは「Catalyst 13.2 Beta 5」。ベータ版とはいえ、誰もがこの最新ドライバーを使うことを勧めるという

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