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AMD、20以上の機能を追加した新ドライバー「Catalyst Omega」を公開

2014年12月09日 14時01分更新

文● ASCII.jp編集部 北村

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 AMDは9日、APUおよびGPUの新ドライバー「Catalyst Omega」を公開した。20以上の新機能追加、性能の向上、品質改善を施した大規模アップデートとなる。

AMDが新ドライバー「Catalyst Omega」を公開

20以上の新機能追加

 ドライバーのアップデートというと、通常はバージョンの数字が上がっていくだけだが、今回のCatalystは数字ではなくオメガという単語が付けられている。このことからも、普段とは違うアップデートだということがわかる。

 今回20以上の新機能が追加されているが、その中から特徴的なものをいくつか紹介しよう。

フルHDの画質を4K並みの画質にする「Virtual Super Resolution」。より高い解像度でゲームをレンダリングし、低い解像度で表示することで、テクスチャーやエッジをなめらかにする機能だ

5Kディスプレーに対応。デルの「UP2715k」などの5kディスプレーで5120×2880ドットの解像度で表示できる(DisplayPortが2つ必要)

画面表示の遅延をなくし、ティアリングを防止する「FreeSync Technology」。対応ディスプレーはサムスン電子から2015年第1四半期に発売予定

その他の主な機能。LinuxのVAAPIや、OpenGL ES3.0をサポートするほか、Windowsのインストーラーも改善されている

性能の向上

 Catalyst Omegaでは、パフォーマンスが格段に向上している。これは負荷を軽減してメモリー使用量を減らしたことに起因する。ドライバーの更新だけで約20%前後性能が向上するという。

APUは、フルHD解像度のゲームにおいて、最大29%の性能アップ

GPUも以前のドライバーと比較して最大19%の性能向上が見込める

APUとGPUを足した構成では最大15%性能がアップするという

品質改善

 バグやフリーズなどがないよう、Catalyst Omegaでは品質管理にも気を配っている。ユーザーに「Catalystを使って一番の問題点はなにか?」をネットで質問し、寄せられた回答を元に問題点を改善している。

 いくら性能が向上しても、不安定なら元も子もない。安定動作が大前提のドライバーだけに、AMDも品質管理には力を入れている。

品質管理のため、自動テストを65%追加、手動のテストも12%追加しているという

ユーザーから寄せられた問題点のトップ10をすべて解消。さらにトップ30~40まで改善を続けた

これまでにない大規模アップデート

 以上のように、CatalystはOmegaで大きく進化を遂げた。その変化はぜひユーザー自身で体験してもらいたい。

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