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2013年は安泰 or 暗雲!? 今年のAV機器を大胆予測!

2013年01月01日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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ラインナップの増加と高機能化が進むAVアンプ

モバイル機器向けケーブル規格「MHL」に対応する製品も、パイオニアやオンキヨーなどから登場。音楽再生はもちろん、スマホの充電もできる

 部屋の中に5~9本ものスピーカーとサブウーファーを置いて使うサラウンドシステム用として認知されているAVアンプ。国内だけを見ると決して市場規模は大きくないが、実はオーディオ製品というのはPCと同じくらい昔から、世界中でほぼ同じ仕様で商売ができるグローバルなモノである。

デノンやソニーなど、192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応するAVアンプも多く登場した

 このため各社ともに製品のラインナップは驚くほど多い(実際、日本向けモデルは世界向けに比べて数を減らしているほどだ)。そして日本での市場の小ささから考えると、信じられないほどの高機能化が進んでいる(こういう高機能化、高集積化が日本の得意技でもあるので)。

 著名なオーディオ評論家の先生の名言でもあるが、オーディオ用のマルチチャンネルアンプ搭載に加えて、デジタル入出力や映像入出力まで統合したAVアンプは「ひとつの檻でトラとライオンとゾウを飼うようなもの」なのだ。

 今ではハイレゾ対応のネットワークオーディオ機能やスマホ連携と、さらに高機能化を突き進んでおり、すこぶる便利。もちろん、日本でもAVアンプに注目している人は少なくないだろう。

パワーアンプを分離して小型化してほしい!

マランツのAVアンプには、比較的コンパクトなサイズのモデルもある。「NR-1603」は7chアンプ搭載のモデルで、AirPlayやDLNAクライアント機能も備える

マランツのAVアンプには、比較的コンパクトなサイズのモデルもある。「NR-1603」は7chアンプ搭載のモデルで、AirPlayやDLNAクライアント機能も備える

 問題は本体の大きさだ。筆者は仕事上、それなりのAVアンプを使っているからあまり気にしていないが、実売で5万円を切るようなエントリー機でも一般の人には大きいと感じるだろう。

 薄型テレビ向けのラックでは、入らないことも十分にありうる。これは住宅事情が厳しい日本固有のものとも思えるので、グローバルモデル戦略で動いているAVアンプでは対応しにくいが、やはり小さくコンパクトなモデルがあっていいと思う。

 手っ取り早いのが、パワーアンプのセパレート化だ。サイズ的にも大きな体積を占めるパワーアンプを分離すれば、サイズは簡単に小さくできる。

 セパレートアンプは、ピュア・オーディオでは当たり前なので、接続などの汎用性の問題もない。しかも、ユーザーは2チャンネルでも9.1チャンネルでも自分の環境に合わせたパワーアンプを選べるから、無駄も少なくできる。使いやすいサイズさえ実現できれば、これだけ高機能なAVアンプはもっと注目されるはず。

 セパレートAVアンプは、今のところ高級機が中心だが、日本でも発売されることが増えてきている。この流れが進んで、普及機やエントリー機でもセパレートAVアンプが増えてくればいいなと期待している。

ネットオーディオの普及にともない
ネットワークスピーカーの普及が加速する!?

筆者も試聴したDYNAUDIOのネットワークスピーカー「Xeo」。トールボーイ型とブックシェルフ型の2モデルがあるネットワークスピーカー

筆者も試聴したDYNAUDIOのネットワークスピーカー「Xeo」。トールボーイ型とブックシェルフ型の2モデルがあるネットワークスピーカー

 オーディオ機器はネットワークオーディオの普及などで堅調だったのは冒頭で触れた通り。極端に言えば、第二次世界大戦後に作られたようなクラシックなスピーカーでも最新機器と接続して問題なく使えるように、あまり抜本的な変化がないため、ユーザーも保守的な傾向が強く、PCやネットワークの導入はなかなか進んでこなかった。

 ところが、ネットワークオーディオのハイレゾ配信の普及で突破口が開かれると、DYNAUDIOの「Xeo」(関連記事)のような、スピーカー配線なしで使えるワイヤレススピーカーも登場してきた。日本のメーカーではオンキヨーも発売しているし、今後はますます進んでくるだろう(関連記事)。

オンキヨーのワイヤレススピーカー「GX-W70HV」。IEEE 802.11n/g/bの無線LANを利用する

オンキヨーのワイヤレススピーカー「GX-W70HV」。IEEE 802.11n/g/bの無線LANを利用する

 ネットワークスピーカーのメリットは2つある。基本的にはワイヤレスにするためのトランスミッターとレシーバーは専用機器となり、設定が不要で簡単に使えること。トランスミッターが汎用的なオーディオ入力を備えてさえいればいいので、これならばネットワークは難しいという人でも問題なく使える。

 もう一つは、スピーカーにアンプを内蔵すること。オーディオ機器の中でスピーカーの次に大きなコンポーネントであるアンプをスピーカーに内蔵できるので、部屋の中の物が減らせる。アンプは特定のスピーカーに合わせた専用設計だから音質的なメリットもある。

 これをさらに拡大して考えると、先ほどのセパレートAVアンプとネットワークスピーカーを使えば、部屋中のスピーカーをすべてワイヤレス化することも不可能ではない(電源だけは必要だが)。スピーカーの壁掛けなどを活用すれば、置き場所の問題も解消でき、ホームシアター実現への難関の数多くが解消できることになる。

 このように、ネットワークスピーカーはかなり可能性の高い製品だと思っている。まあ、ネットワーク対応の機器が増えてくると干渉の問題も増えるので、解決しなければならないことも増えるが、AVの世界をより快適かつ使いやすくしてくれるはずだ。

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