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2年連続の女王戴冠なるか? 5年目のミクGTプロジェクト第50回

SUPER GT 2012シーズン終了! ミクZ4はクラス5位に

2012年11月09日 21時05分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸、編集部

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エース谷口が猛牛を追撃!
逃げるランボを捉えるが……

 ミクZ4は24周目にピットイン。前日に谷口選手がほのめかしていたとおり、もちろんタイヤ無交換である。ショートスティント(短い周回数)を片岡選手が走り、エース・谷口選手が残りの30周あまりを上位を目指して戦う作戦だ。番場選手で引っ張るだけ引っ張る作戦のMirai Z4は、このとき15位にまで上がっていた。

 片岡選手に前半スティントのことを聞くと「これまで通り、普通に走っていても抜けないので、一瞬のスキを狙ってオーバーテイクしていきました。しかし、#88 マネパランボルギーニがなかなか抜けず、一度だけアウトにはらんだ瞬間があったんですが、抜くには至りませんでした。ピット作業で前に行く作戦でしたが、今回はどのチームもタイヤ無交換だったので厳しかったですね」と、話してくれた。

 レースも中盤も過ぎた頃、再びドラマが起きる。最後尾スタートながら上位まで追い上げてきていた#66 でちゃうアストンがピットイン後、ピットロード速度違反でなんとドライビングスルーペナルティーを課せられてしまった。ポイントリーダーでチャンピオン候補の筆頭だったハンコックポルシェが失速し、まさかの大逆転勝利でチャンピオンか? と思われていた、でちゃうアストンも沈んだ。これで、#911 タイサンポルシェのチャンピオンが見えてきた。

 ミクZ4の谷口選手は、片岡選手と同じくマネパランボに引っかかってしまう。ランボルギーニをドライブするのは、谷口選手の先輩にあたる織戸 学選手。同じストリートからドリフト、GTとステップアップした選手同士の戦いに、ファンたちも大興奮で見守った。しかし、バトルは膠着状態で、コーナーでは追いつくも、立ち上がりで引き離されるの繰り返しで、抜きあぐねていた。谷口選手は「ランボは立ち上がりからストレートが速いので、追いつけるんだけど抜けない。とくにあのとき乗っていたのは織戸君でしょ。ブロックがうまいからね。一瞬ラインから外れたときがあったので、抜こうと思ったら寄せられちゃって。行かせてくれると思ったんだけど甘くなかったね」と、このときのバトルを振り返る。

 なお、Mirai Z4は34周目にピットインし、ステアリングは佐々木選手に託された。しかし、よりによって「39」周目にコースアウトしてしまい、グラベルにハマり動けなくなってしまう。なんとか救出され、とくにトラブルもなかったのでそのままレースに戻れたのだが……、大きく順位を落としてしまった。「シフトダウンしようとしたんですけど、入りが悪かったのでパドルをカチカチと操作したら急にシフトダウンしてしまい、そのままシフトロックの状態になり回ってしまいました……。完全に僕のミスです」と佐々木選手は悔しがっていた。

 結局、谷口選手対織戸選手の対決は、織戸選手がそのまま逃げ切りで終了。ミクZ4の最終戦は4位という結果に終わり、Mirai Z4は17位だった。

 優勝したのはタイサンポルシェ。最後の数周で元イカ王子こと山内選手がドライブする#87 JLOCランボルギーニに追いつかれるも、一度も前を走らせることなくゴールしたのだった。ハンコックポルシェとでちゃうアストンが沈んでいたので、2位でもチャンピオンだったが、今年一度も優勝なくチャンピオンになってたまるものかと、超リスキーなバトルを制したタイサンポルシェには万雷の拍手が贈られていた。

 もてぎ戦の結果を痛車に限ってみると、12位:マッハ先輩、14位:イカ娘、16位:エヴァ紫電、19位:音々コルベットという順位になった。

 ドライバーズランキングはミクZ4(谷口・片岡)が5位、Mirai Z4(番場・佐々木)が22位。チームランキングはミクZ4が4位、Mirai Z4が15位であった。

 こうして、SUPER GT 2012年シーズンはTEAM タイサンが2003年以来、チャンピオンの座に戻ってきて終了した。2連覇の道は厳しいということを思い知らされたシーズンになったが、2台体制やワークスの支援など、チームにとっても実りの多かったシーズンに違いない。

 まだ来年の話は出ていないが、安藝社長にそれとなく聞いたところ「参戦は考えている」とのことなので、期待してもいいだろう。今年のレースは富士の特別戦が残っているが、チャンピオンシップはすべて終了した。チームや関係者、応援団のみなさん、お疲れ様でした!

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